東京都知事選告示、過去最多56人が立候補 小池都政8年の評価争点 少子化、災害対策も

任期満了に伴う東京都知事選(7月7日投開票)が20日、告示され、3選を目指す無所属現職の小池百合子氏(71)や無所属新人で前参院議員の蓮舫氏(56)ら56人が立候補した。過去最多だった前回令和2年の都知事選の22人を大幅に上回った。小池都政2期8年の評価が争点となる。

今月発表された令和5年の都の合計特殊出生率が初めて1を割り込み0・99となったことから、各候補者は少子化対策に重点を置き政策を訴えていく。首都直下地震を見据えた災害対策などにも注目が集まる。

小池氏と蓮舫氏は、いずれも政党色を薄めて幅広い支持を訴える戦略を敷くことにしている。

小池氏は現職として連日公務をこなしながらの選挙戦。新宿区の事務所で第一声を行い、「目標は世界で一番の都市、東京の確立」を訴えた。蓮舫氏は都内各地での街頭活動で浸透を図る。JR中野駅前での第一声では「東京はものすごい速度で格差が広がっている」と強調した。

小池氏を自民・公明の国政与党と地域政党の都民ファーストの会が支援し、国民民主都連と連合東京も支持する。蓮舫氏を立民、共産、社民の各党が支援するため、事実上の与野党対決となる。都知事選の結果は国政にも影響を与えそうだ。

ほかには、いずれも無所属新人で前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)が立候補した。

都選挙管理委員会によると、19日現在の選挙人名簿登録者数は1153万3132人。前回知事選の告示日前日に比べ約6万4000人多い。

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