長野県内の5小選挙区、女性候補者が初のゼロ　全国では4県

　15日に公示された総選挙で、長野県内の5小選挙区に立候補した13人のうち女性候補はゼロだった。1996年に現行の小選挙区比例代表並立制になってから初めて。女性ゼロの都道府県は長野、富山、鳥取、佐賀の4県だった。

　小選挙区にはいずれも男性の前職8人、新顔5人が立候補した。共産党は当初、4区で新顔女性の擁立を発表していたが、体調不良となり、交代した新顔男性が立候補を届け出た。

　96年から2021年までの計9回の総選挙では、各回1～3人、計15人の女性が立候補した。候補者に占める比率は4.3～17.6%で平均9.2%。党派別では共産8人、社民5人、諸派1人、無所属1人。小選挙区で当選した候補はいない。

　政府は第5次男女共同参画基本計画（21～25年度）で、国会議員の女性比率3割に向けて、衆・参院選の候補者に占める割合を35%とする目標を掲げている。（小室浩幸）