兵庫県知事選、元加西市長の中川氏が立候補へ 出馬意向は6人目に

中川暢三氏=2023年3月23日、天野剛志撮影

 兵庫県議会で不信任決議が可決された前知事の失職に伴う知事選(31日告示、11月17日投開票)に、同県加西市元市長の中川暢三氏(68)が4日、無所属で立候補する意向を明らかにした。

 中川氏は朝日新聞の取材に対し、「古い政治、選挙を変えたい。市長の経験を生かし、県から市町村への分権を進める」と語った。近く正式に表明する。知事選について、候補者の予備選の導入など選挙に関する条例を公約に盛り込む予定だという。

 中川氏は加西市出身で、信州大学経済学部卒業。2005年から同市長を2期務めた。兵庫県知事選には17年と21年に立候補している。

 知事選をめぐっては、9月末で自動失職した前知事の斎藤元彦氏(46)が立候補を表明。共産党が推薦を決めている医師の大沢芳清氏(61)、元経済産業省官僚の中村稔氏(62)、日本維新の会の清水貴之参院議員(50)=兵庫選挙区=も立候補を明らかにしている。また、同県尼崎市前市長の稲村和美氏(51)も近く会見を開き、立候補を表明する見通し。(杉山あかり)

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