千葉・市川の監禁容疑の男、船橋の強盗致傷事件の現場にも指紋…横浜の強殺と3事件関与か

 首都圏を中心に相次ぐ「闇バイト」を実行役にした強盗事件のうち、17日に千葉県市川市の民家が襲われた事件に絡んで逮捕された男の指紋が、横浜市青葉区の強盗殺人事件の現場からも検出されたことがわかった。同じ指紋は、9日に千葉県船橋市で判明した強盗致傷事件の現場からも見つかり、男は少なくとも3事件に関与したとみられる。

千葉県警市川署に移送された藤井容疑者(左から2人目)(17日午後11時57分、千葉県市川市で)

 男は、監禁容疑で現行犯逮捕された住所・職業不詳藤井 しゅう 容疑者(26)。

 発表によると、市川市柏井町では17日未明、男3人が民家に侵入して室内を荒らし、住人の女性会社員(50)に殴る蹴るの暴行を加えるなどして女性の軽乗用車で連れ去った。家族の通報で捜査を始めた千葉県警が同夜、埼玉県川越市の宿泊施設で女性を保護したが、顔などに大けがをしていた。

 藤井容疑者はその場に一緒にいた。県警などは強盗致傷容疑も視野に入れて調べ、指紋が確認された2事件への関与も追及する。市川市の事件では18日、いずれも自称で横浜市旭区南希望が丘、内装工高梨謙吾容疑者(21)が横浜市内の警察署に出頭。強盗致傷などの容疑で逮捕した。

 東京、埼玉、神奈川、千葉の4都県警は18日、約300人態勢の合同捜査本部を設置した。指示役らの特定に全力を挙げる。

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