“初の女性町長”誕生を支えたのはママ友　岐阜・岐南町 「セクハラ問題」で辞職の前町長は「女性目線でやってもらえれば」

前町長のセクハラ問題で揺れた岐阜県岐南町で4月14日、町長選挙が行われ、初めての女性町長が誕生しました。

「おはようございます」

15日朝、職員らの拍手で出迎えられた岐南町の後藤友紀（ごとう ゆき）新町長(47)。

当選証書を、緊張した様子で受け取りました。

（岐南町 後藤友紀新町長）
「ハラスメントについては当然やってはいけないこと。人権研修を含め、職員と一緒にコミュニケーションを取りながら、二度と繰り返さないようしっかり務めたい」

今回の岐南町長選は、少なくとも「99」の言動がセクハラなどと認定された小島英雄(こじま ひでお)前町長の辞職を受けて行われ、町政への信頼をどう回復するかが争点でした。

そして、14日の投開票日。

「バンザーイ！バンザーイ！」

男性中心の政治や社会を変えたいなどと訴え、支持を広げた前町議会議員の後藤さんが、町の元総務部長の朝倉修一（あさくら しゅういち）さん（62）を、約600票差で破り、初当選を果たしました。

2児の母でもある後藤新町長…選挙戦を支えてくれたのは“ママ友”でした。

（後藤新町長 14日）
「夢と希望の持てる、笑顔あふれる町を皆さまとともに作っていきたい」

初の女性町長の誕生に、町の人は。

（岐南町民 15日）
「女性が過ごしやすいような岐南町。子どもにも過ごしやすい環境になってもらえたら親としてもありがたい」
「岐南町＝セクハラが印象づけられてしまって、嫌な気持ちで働いている人ももしかしたらいるかもしれないので、払拭していただけたらいいな」
「（前町長が）あまりいい辞め方じゃなかったから期待しています」

セクハラ問題で辞職の前町長は「女性目線でやってもらえれば…」

一方、新町長誕生のきっかけとなった前町長の小島英雄さんは。

（小島英雄前町長）
「（住民が）町政に何を望んでいるか聞きながら進めることが、一番大事だと思っています。大変だと思いますが、女性目線で後藤さんらしくやってもらえればそれでいいと思う」

セクハラ問題で失った、町への信頼をどう取り戻すのか、期待が寄せられています。