小林製薬「紅麹」でなぜ健康被害? 専門家は「サプリはロット間での品質差はけっしてないとは言えない」

(邦彦アンカーマン)
「健康被害の原因は何なのか、こちら名古屋市立大学で聞いてみます」

話をうかがったのは、名古屋市立大学の中川秀彦教授。

CBC

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(名古屋市立大学 薬学研究科 中川秀彦教授)
Q紅麹が今回、悪者になってしまっているようにも見えてしまうんですけども、紅麹は問題ない?
「そうですね。紅麹そのものが直ちに悪いということではないと思います」

Qこの製造過程で問題があったということ?
「一つは小林製薬が使っている紅麹の菌が、新たに産生している未知の物質が含まれている可能性があると思います」

CBC

中川教授は未知の物質が生み出されたか、製造過程で何らかの不純物が混入した可能性があると指摘しました。

さらにサプリメントは、ロット間での品質に差が生まれることもありうると話します。

(名古屋市立大学 薬学研究科 中川秀彦教授)
「例えば医薬品の場合には、製造工程を法律で厳しく管理していますので、ロット間の差っていうのは最小限に抑えられるように規制されています。一方で、サプリメントのようなものは、製造の管理っていうのは法律で厳しく規制されているわけではありませんので、ロット間で製造の品質に差が出るっていうことは、決してないとは言えないと思う」

CBC

原因は紅麹そのものか、サプリメントなのか、まだハッキリしません。

(徳田早穂記者)
「岐阜県池田町にあるこちらの工場で、紅麹の成分を含むサプリメントを製造しています」

小林製薬が自主回収している「紅麹コレステヘルプ」は、岐阜県池田町にあるアピ池田工場で作られていました。

CBC

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岐阜県によりますと今月26日、西濃保健所の職員が小林製薬の本社がある大阪市からの依頼を受け、この工場に調査に入ったということです。

製造方法や1日当たりの製造量などを調べていて、大阪市に対してなるべく早く調査結果を報告する方針です。

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