ロボットが都心を走って「イチゴ」をお届け コストは7割減 配送の大きな課題となる“ラストワンマイル”の解決策となるか 

名古屋・栄の街を真っ赤なロボットが、自動で走りました。載せているのは「イチゴ」。その狙いを取材しました。

真っ赤なボディーのロボット、その名も「DeliRo(デリロ)」。360度を見渡すセンサーや前後左右につけた4つのカメラで障害物を検知し、信号の色も識別できる「自動配送ロボット」です。

CBC

この日、名古屋・栄に現れた「DeliRo(デリロ)」。約1キロの公道を自動で走り、その途中にバスで運ばれてきた商品を載せます。

運ぶのはイチゴ。形を崩すことなく、商業施設「マルエイガレリア」へ自動で届ける実証実験です。

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(中電ウイング 総務・デザイン課 近藤貴博 課長補佐)
「課題は“ラストワンマイル”。数百メートルの販売先までどうやって運ぶか、その手段がなかった」

配送の最終拠点から届け先までの間は「ラストワンマイル」と呼ばれ、人手不足が深刻です。その問題解消につながるのでは、と期待されているのが「DeliRo」のような自動配送ロボットです。

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(中電ウイング・近藤貴博 課長補佐)
「町の中にロボットが溶け込んでいる印象を持った。非常に良い実証実験だった」

(DeliRo)
「ロボットが走行しています」

時速6キロメートルほどのスピードで、無事にイチゴを送り届けた「DeliRo」。

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(中電ウイング・近藤貴博 課長補佐)
「トラック輸送を活用した場合と比べて、今回の貨客混載(バス)とロボット配送は(コストは)3割ぐらいになると試算しております」

中電ウイングは、今回の実証実験で得られたデータをもとに3年以内の実用化を目指す方針です。

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