新型コロナワクチン「歴史的には少なくとも“薬害”という分類にされるのでは」現役の大学教授が講義で取り上げる【大石が深掘り解説】

名古屋市立大学の現役大学教授が、薬害の講義を行いました。テーマは新型コロナワクチンでした。

名古屋市立大学は、公立大学で医学部と附属病院もあります。名古屋の医療の拠点のような場所なんですね。その公立大学のしかも現役の大学教授が講義を行いました。この「現役」というのがポイントなんです。

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ワクチン問題研究会を設立した京都大学の名誉教授の福島名誉教授は、よくこんなことを言います。「国公立大学の大学教授がワクチンに関してネガティブなことはなかなか言えない。なぜならば、国からお金が出ているから。そのプレッシャーがあるからできない。だから我々のような名誉教授、つまり、大学を辞めた人間がワクチンに関して副反応とかの研究をしなきゃいけない」と常日頃言っています。

なので、この「現役の大学教授が」というところがポイントになります。

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そして、薬害の講義で新型コロナワクチンを取り上げているというところも、ポイントになってくるんです。では、その講義を行った教授はどんな方なのか。名古屋市立大学の医師でもあり、薬学部教授の粂和彦教授です。

「安全性を担保していくということは、薬学部の使命」

粂教授にまず聞きました。「公立大学の現役の教授が、新型コロナワクチンを薬害の講義で取り上げて大丈夫なんですか」と聞きましたら「事実を学生に伝えることは問題ない」と。そして「安全性を担保していくということは、薬学部の使命であって、社会的にも重要だ」と、はっきりと言っておりました。

薬害の講義で取り上げられた事例は、どんなものなのか。例えば「サリドマイド薬害事件」についてはこのように書かれています。

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【サリドマイド薬害事件(1957~62年)】
サリドマイドは、1950年代末から60年代初めに世界の40か国以上で販売された鎮静・催眠薬。この薬を妊娠初期に服用すると、胎児の手・足・耳・内臓などに奇形を起こす。被害は世界で数千人~1万人、日本では約1000人の胎児が被害に遭ったと推定(死産も含む)されている。日本では生存した309人の被害者が認定されている。

こういった講義の中で実際に被害者をお呼びして、体験談を聞くという講義をやっていたわけです。そんな流れの中で、今回は新型コロナワクチンが取り上げられました。

資料には「新型コロナワクチンを考える ~ノーベル賞受賞技術の光と影~」。講演するのは、新型コロナワクチン後遺症患者の会の代表・木村さんと幹部の神谷さんです。

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講演会の資料には、このように書かれています。

「緊急事態に史上初めてmRNAがワクチンとして緊急認可、全世界で使用され、日本人の80%以上が接種しました。その技術は、2023年ノーベル医学生理学賞に輝きました。
社会防衛のためにワクチン接種を進めるのであれば、副作用被害は、社会のための犠牲で、本来、最優先で補償されるべきだと考えますが、現状は異なるようです。本講義では、実際に副作用で苦しみ、現在の制度の問題点に直面し、社会を変えたいと考えている方から直接お話をお聞きし、医療・薬学を学ぶ者として、どのようにすべきかを、皆さんと考えたいと思います」

これが講義の趣旨ということなんです。実際に2024年1月23日に講義が行われ、取材しました。

開催された講堂には、約200人の学生が集いました。

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空いている席は、ほとんどありませんでした。

将来、薬剤師を目指している方などが中心ということが言えると思います。そんな中で、患者の会の方が講演を行ったんです。

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講演した患者の会の3人には共通点があり、3人ともワクチン後遺症の症状がまだ続いています。

3人共通してあるのは「ブレインフォグ」です。ブレインは「脳」フォグは「霧がかかったような状態」のことで、3人とも少し記憶障害のような症状が残ってるんです。そのため、お話していても途中で「あれ。私何の話をしてたんだっけ?」というような状況になるんです。この講演会中も複数回ありました。

また、このうちの1人は、胸の痛みがあり、杖がないと歩けないんです。この日も杖を持って、やってきました。足は講演中もずっと震えていて、不随意運動が今も続いていました。

「歴史的には少なくとも“薬害という分類”にされるのでは」

この3人の体験談を学生たちも真剣な表情で見ていましたが、私はやはり「新型コロナワクチンは薬害なのか」これが気になったんです。

名古屋市立大学の粂和彦教授に聞きました。

粂教授は「救済認定が死者で400人を超えている。副作用でも6000人近くに。歴史的には少なくとも“薬害という分類”にされるのでは?」と言っていました。

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他にもいろいろと気になったことがあったので、粂教授に質問しました。

過去の薬害、例えば先ほど紹介した「サリドマイド」や「スモン」などは、実は海外でも日本でも被害者が出ているので、すぐ止めることもできたんですが、それを国、厚生労働省はしなかった。すぐ止められなかったので、被害が拡大したという経緯があるんですよね。

「それと同じようなことは起きていませんか?」と粂教授に聞きました。そしたら久米教授はこう言っていました。「1回目2回目を打った時は、副作用の多さに気づくことも難しかった。しかし、これ以上副作用で困る人を減らす意味でも、早くストップしないと手遅れになる可能性がある」と言っていました。

では、今もワクチン接種が続いていますが「ワクチンを打つ理由はあるのか」と聞いたら「今はコロナというのは命に関わるような病ではない。ワクチンをすすめる理由はないのではないか」というふうに言っていました。

ワクチンもそうですが、薬というのは効果と副作用のバランスが大事なんだと。「現時点で言えば、副作用の方が強いワクチンではないか」とも粂教授は語っていました。

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粂教授は、薬学部の大学教授でもあるんですが、医師でもあるんです。粂教授は言っていました。「私も医師だからわかるんですけど」と前置きした上で「医師というのは、どうしても病を治したいという思いが非常に強い。なので、薬剤が出ると、その薬剤の効果の方に目がいってしまう。一方で、薬剤師というのは、副作用、副反応の方を重視する」という話をしていたんです。

なので、実際にこの講堂に来て被害者の皆さんの話を聞いた、将来薬剤師になるであろう皆さんというのは、その副作用のことに注目して、またこの話を医師にも、そして、将来薬剤師になった時は、薬剤師の仲間にしっかり伝えてほしいなと思いました。

この中には「将来、厚生労働省に入りたい」という若者もいたんです。若者がこの現状を聞いて「私が厚労省に行って、やはり今のこの救済などの状況を変えたい」と、彼は震えながら話してくれました。

こういった講義を、名古屋市立大学の現役教授が行いました。これが全国に広がっていくと、ワクチン後遺症の認知度が高まって、より理解者が医療界でも増えてくるのではないか、そんなことを期待したいと思います。

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