ホストクラブのナンバーワンが決まる日に…　クローゼットから裸の男性遺体が見つかった事件　死体遺棄の罪に問われた女が起訴内容を認める

名古屋市中区のマンションで、クローゼットから裸の男性の遺体が見つかった事件で、死体遺棄の罪に問われた女の初公判が開かれ、女は起訴内容を認めました。

2023年11月、中区新栄のマンションでクローゼットから裸の男性の遺体が見つかった事件。

遺体の周りには消臭剤が置かれ、部屋は外から目張りがされていました。

男性が死亡した理由がいまだ分からない中、男性の遺体を遺棄した罪に問われている女の初公判が8日、開かれました。

起訴状などによりますと、名古屋市北区の無職・内田明日香被告（30）は2023年9月、マンションの一室で貴金属買取店経営・阿部光一さん（当時42）の遺体をベッドから床に移動させたうえ、10月に元ホストの小山直己被告（23）とともに遺体をクローゼットに遺棄した罪に問われています。

8日の初公判で内田被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

続く冒頭陳述で検察側は内田被告と阿部さん・小山被告の関係性を指摘。

内田被告と阿部さんはかねてからの知り合いで、内田被告は阿部さんの店や自宅に出入りしていて、阿部さんから金を借りることもあったといいます。

そして、内田被告が通っていたホストクラブの「担当」が小山被告でした。

内田被告は小山被告をナンバーワンにしようと多額の金を使っていました。

一方、小山被告は2月6日に自身の初公判で「私は一切関わっていません」と死体遺棄の罪について無罪を主張しました。

阿部さんは、発見時は裸で体にはロープが巻かれ、頭にはビニール袋がかぶせられていました。

ホストクラブでナンバーワンが決まる日

検察側は阿部さんが死亡した9月29日についても言及。

その日は、小山被告が勤務するホストクラブでナンバーワンが決まる、月の最終営業日でした。

内田被告は夕方、名古屋・栄でロープなどを買い、阿部さんと合流して阿部さんの自宅に向かいました。

阿部さんは、その後に夕方から夜までの間に自宅のベッドの上で死亡し、内田被告は午後7時過ぎに阿部さんの自宅を出て小山被告とともにホストクラブへ。

ここで多額の金を支払ったということです。

マンションの一室で一体何があったのか?

警察は阿部さんが殺害された可能性もあるとみて引き続き捜査しています。