厚労省、コロナワクチン誤情報まとめを変更「こっそり書き換え」発信力不足に集まる批判

 

 厚生労働省が発表している、コロナワクチンについて注意が必要な誤情報をまとめたQ&Aリストの一部が、知らぬ間に変更されていることが、波紋を呼んでいる。

 

 2023年3月10日に発表した、Q&Aリストに表記されている「ワクチン接種により不正性器出血(不正出血)や月経不順が起こる」という世間の情報に対し、厚生労働省は「ワクチンが直接的に不正性器出血(不正出血)や月経不順を起こすことはありません」と回答している。

 

 

 しかし、その9カ月後の12月8日に公表されたQ&Aリストでは、同項目の回答が変更されているのだ。それによると、《ワクチンの接種後に一時的に月経不順等への僅かな影響があるとの報告もありますが、速やかに元に戻ることが知られています》と、一転してわずかな影響があることを認めた。

 

 SNSでは

 

《「デマ」だと言っていた厚労省が手のひらを返してホームページをこっそりと書き換えている》

 

《だいたい未知なものを断定するような人たちを信用したら、ろくな事が無い》

 

 など、厚労省への批判が集中した。

 

 今回の件について、厚生労働省に問い合わせたところ

 

「12月に掲載した情報については、国内外の知見を踏まえて公表しました。正確な情報をお伝えしていくなかで、変更した件については、わずかに影響があるという報告はあるものの、月経への影響は最小限で、命に関わるなどの大きな問題等はないと報告を受けています。

 

 影響については、ワクチンの副反応によるものも考えられるので、コロナワクチンが直接的につながるものではないこともあります。必要な情報については、注意喚起のために会見をおこなったり、厚生労働省のホームページにも掲載するなど今後も発信はしていきます」

 

 と回答を得た。

 

 情報を更新しても、発信力がなければ誤解を生んでしまうようだ。

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