PCに「ウイルスに感染している」と表示 “サポート詐欺”の可能性 国民生活センターが注意喚起

「サポート詐欺」に要注意(画像はイメージ)

「サポート詐欺」に要注意(画像はイメージ)

 パソコンでネットを使用中に突然、「ウイルスに感染している」などの警告画面や警告音が出ることがあります。この警告画面上に表示されている電話番号に電話をかけさせ、偽のサポートに誘導後、サポート料金を支払わせる、いわゆる「サポート詐欺」が横行しているとして、国民生活センターが注意を呼び掛けています。

画面上に表示された連絡先に電話をしないこと

 国民生活センターによると、サポート詐欺に関する近年の相談件数は年間5000件台で推移しており、2023年度の相談件数は前年度よりも356件多い5955件でした。

 特に 70 歳以上の相談件数が大幅に増加。新たな手口として、インターネットバンキングで送金を指示されるケースも確認されているということで、注意を呼び掛けています。

 実際に、70代男性が、PC上の警告画面に表示された、マイクロソフト社を名乗る電話番号に連絡したところ、片言の日本語を話す外国人らしき人が応対。遠隔操作ソフトのインストールやインターネットバンキングのログインなどを指示され、その後、遠隔操作で口座から100万円が外部に送金されました。

 サポート詐欺の被害を防ぐために、国民生活センターは次の対策を呼び掛けています。

・パソコン利用中に突然警告画面や警告音が出ても、慌てて画面に表示されている連絡先には絶対に電話をしない。
・警告画面が表示されたり、万が一遠隔操作ソフトをインストールしてしまったりしても、自分でパソコンの状態を確認する。
・自分で判断できない場合は周囲の人に相談する。
・不安に思った場合は、すぐに最寄りの消費生活センターや警察などに相談する。

オトナンサー編集部

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