大谷翔平 元メジャーリーガーが語る“走力B”なのに「59盗塁」達成できたワケ

10月21日、KONAMIが野球ゲーム『パワフルプロ野球2024-2025』の第5回アップデートを実施し、大谷翔平(30)の能力データを更新。今シーズンの成績が反映され、“盗塁”の能力値がEからAに変更された。“盗塁”の数値が上昇した一方で、“走力”はBのままであった。

’24年レギュラーシーズンで59盗塁をマークした大谷だが、パワプロの数値のとおり、走力が特別優れているわけではないようだ。MLBのデータ解析ツール『Statcast』によると、大谷のスプリントスピードは28.1ft/sec(時速30.8km/h)で、今季MLBに50打席以上たったバッター526人中で、147位。

では、いったいなぜ大谷は59個の盗塁を決めることができたのだろうか。元メジャーリーガーの五十嵐亮太さん(45)がこう解説する。

「足の速さは、もちろん盗塁する上で大事なのですが、それよりも、相手のピッチャーの隙やタイミングを見て走っているから、93.2%という高い成功率になるのだと思います。

ピッチャーの投げるリズムが一定だと、ランナーとしてはスタートを切りやすいのです。 こういった癖を瞬間的に見抜くという能力が高い。そしてあとは思い切りの良さですよね。

試合前に相手ピッチャーのデータをインプットしてイメージするなど、細かい準備をした上で、実際の試合ではピッチャーの動きや反応を見て、スタートを切っているはずです」

一流の投手でもある大谷。ピッチャーの心理を熟知していることは有利に働くようだ。

「ピッチャーが今バッターに集中しているだろうなとか、ここはランナーよりもバッターに集中しなければいけない場面だなどの感覚は、多分どっかにあると思います。

ただそこら辺の感覚よりも、データやピッチャーの動きを見て判断している割合の方が大きいでしょう」(前出・五十嵐さん)

「盗塁A」の裏には、大谷の地道な努力があった!

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