気胸でエースを欠いた東京農大、1秒差で箱根路逃す…「最善は尽くした」「来年はトップ通過狙う」

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=関東学生陸上競技連盟主催、読売新聞社共催)の予選会が19日、東京都立川市などで行われた。都内に練習拠点を置く大学では中央大が6位、日本大が7位に入り、本大会への切符を手にした。一方、東京農業大は1秒差で惜しくも本大会出場を逃し、明治大は12位、国士舘大は13位で終えた。

1秒差で本大会出場を逃し、涙を流す東農大の選手たち

2年連続の本大会出場ならず

 東京農業大は11位となり、2年連続の本大会出場を逃した。選手たちは、出場権を得られる10位との差がわずか1秒だったことを知ると、手で顔を覆い涙を流して悔しがった。

 昨年の予選会で日本人トップの走りを見せ、5月の日本選手権1万メートルで日本歴代5位の記録をマークした前田和摩選手(2年)が気胸で欠場。今年の本大会に出た栗本航希選手(同)や植月俊太選手(同)らが懸命の走りで追い上げたが、わずかに届かなかった。

10位の順大と11位の東農大のタイム差は1秒だった=菅野靖撮影

 高島侑翔駅伝主将(4年)は「悔しいが、『前田抜きでは勝てない』と言われた中でも最善は尽くした。選手層が厚くなった後輩たちに期待したい」と語り、小指徹監督は「来年はトップ通過を狙う」と前を向いた。

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