18歳溝垣丈司、Xゲームズほろ苦デビューも最後に「異例の大技」…目標は「常連」

自転車BMXストリート決勝で演技する溝垣丈司(22日、千葉市の幕張メッセで)=松本拓也撮影

 千葉市の幕張メッセで開催されているアクションスポーツの国際大会「Xゲームズ」千葉大会(読売新聞社協力)で22日、溝垣丈司が自転車BMXストリート決勝に出場した。Xゲームズのデビュー戦は最下位の8位と、悔しい結果に終わった。

 18歳の溝垣。普段は主にパークの大会に出場しており、海外大会などで着実に経験を積んでいる。パリオリンピックには出場できなかった。

 この大会は数日前に出場が決まり、「準備ができていなかった」という。3本のランではいずれも点数が伸ばせず、「50~60点の出来でした」と悔しさをにじませる。

自転車BMXストリート決勝で演技する溝垣丈司(22日、千葉市の幕張メッセで)=松本拓也撮影

 それでも、「夢だった」というXゲームズの舞台で、自分の演技をめいっぱい披露しようという姿勢は見せた。3回目のランでは着地に失敗し、上位に入ることは絶望的になった。残り時間を使わずに演技を終える選手もいる中、溝垣はさらに、一つの技を披露した。それは、プログラムの最後に行うはずの大技だった。「誰でも来られる舞台ではないから、観客に見せたいものを見せて終わりたかった」。会場からは、大きな歓声と拍手が沸き起こった。

 思うような結果は残せなかったが、「楽しかった」と振り返る。今後の目標を尋ねられると、「Xゲームズに呼ばれ続け、常連になること」と、最後は笑顔だった。

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