Xゲームズのバイク競技が強風で順延、決定直後にファンサービスの舞い…小6「間近で見られてうれしい」

 アクションスポーツの国際大会「Xゲームズ」千葉大会(読売新聞社協力)は21日、フリースタイルモトクロスの「モトエックス・ベストトリック」が行われる予定だったが、強風のため22日に順延となった。一方で、会場では思わぬサプライズがあり、会場を沸かせた。

Xゲームズ千葉大会 モトエックスのデモンストレーションで披露された空中技(21日、千葉市の幕張メッセで)=松本拓也撮影

 オフロードバイクがジャンプ台で宙高く舞い、空中で回転したり、手を離したりする「モトエックス」。Xゲームズの中でも人気の高い「伝統競技」だ。

 スケートボードなど幕張メッセ内での多くの競技は予定通り行われた。その一方で、屋外で予定されていたモトエックスのベストトリックの順延がアナウンスされると、観客から驚きの声が上がったが、選手の安全に配慮した判断に拍手が送られるなど、温かい空気に包まれた。

 サプライズはその直後。出場予定だった選手から「競技レベルの技でなくても、せっかく集まった観客のために何か見せたい」との声が上がり、急きょ、技の難易度を落としたデモンストレーションが行われた。デモでは、ライダーがジャンプ台を駆け上がり、サーカスさながらのエアを披露すると、観客は選手のショーマンシップに大歓声を上げていた。

 家族でデモを見ていた、千葉市美浜区の小学6年の男子(11)は「空中で体がバイクから離れたりして、迫力がすごかった。順延と聞いて残念だったけれど、間近で見ることができてうれしかった」と興奮していた。

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