「73打」を「43分4秒」で! 太田仁がスピードゴルフ世界選手権で“日本初王者”に “ほぼパープレー”で回った驚きの本数とは?

11月15日に最終ラウンドが行われた「スピードゴルフ世界選手権」。一般カテゴリーでは、太田仁が日本人初制覇を成し遂げました。

「ハーフスイングが上達して(普通の)ゴルフもうまくなる」

 11月14日から2日間の日程で、セブンハンドレッドクラブ(栃木県さくら市)を舞台に開催された「スピードゴルフ世界選手権」。

11月14~15日、栃木県で行われた「スピードゴルフ世界選手権」 写真:日本スピードゴルフ協会提供

11月14~15日、栃木県で行われた「スピードゴルフ世界選手権」 写真:日本スピードゴルフ協会提供

 世界13カ国から総勢80選手が参加した同大会の一般カテゴリーで初優勝を飾ったのは、日本人の太田仁。スピードゴルフ(SGS)は、ラウンドスコアとタイムの合計を争う競技ですが、太田は初日に「74」ストローク、46分18秒のSGS(スピードゴルフスコア)120.18をマークし2位発進。

一般カテゴリー男子 1位 太田仁、2位バーニー・スミス(ニュージーランド)、3位ロビン・スミス(ニュージーランド)

一般カテゴリー男子 1位 太田仁、2位バーニー・スミス(ニュージーランド)、3位ロビン・スミス(ニュージーランド)

 最終日(2日目)は「73」ストローク、43分4秒のSGS 116.04をマークして初日首位に立っていたロビン・スミス(ニュージーランド)を逆転、日本人として初の世界選手権制覇を成し遂げました。

 スピードゴルフは、競技規則で使用できるクラブ本数が7本までと制限されていますが、太田が使用したのは、スプーン、6番アイアン、9番アイアン、ウェッジ(52度)、パターの5本のみ。

 太田はスピードゴルフの魅力について「クラブ本数や時間が制限されているので、深く考えすぎずシンプルにプレーできるのが特徴です。またスイング幅で距離を調整することが求められるので、いわゆるハーフスイングが上達して(普通の)ゴルフもうまくなると思います。昨今はいろんなクラブが登場したり情報が溢れすぎたりして、逆にゴルフを難しくしすぎている印象もあるので」と笑顔で語りました。

一般カテゴリー女子 1位リズ・マッキノン(ニュージーランド)、2位 芳賀恵夏、3位エミリー・モラード(フランス)

一般カテゴリー女子 1位リズ・マッキノン(ニュージーランド)、2位 芳賀恵夏、3位エミリー・モラード(フランス)

 また女子カテゴリでは、リズ・マッキノン(ニュージーランド)が初日から首位を守りきり優勝、4.46ポイント差の2位に芳賀恵夏、3位にエミリー・モラード(フランス)が続きました。

ISGAチームワールドカップ一般部門 男子1位ルーク・ウィレット&ルーク・ボーン(英国)、2位バーニー・スミス&クレイグ・ラッセル(ニュージーランド)、3位 新本達也&太田仁(日本)

ISGAチームワールドカップ一般部門 男子1位ルーク・ウィレット&ルーク・ボーン(英国)、2位バーニー・スミス&クレイグ・ラッセル(ニュージーランド)、3位 新本達也&太田仁(日本)

 ペアのフォサム形式による「ISGAチームワールドカップ」の一般部門はルーク・ウィレット&ルーク・ボーンの英国チームが優勝。バーニー・スミス&クレイグ・ラッセルのニュージーランドチームが2位、新本達也と太田仁の日本チーム3位に入りました。ほかにもシニアカテゴリーでは、松井丈と伴場信吾の日本チームが優勝を飾っています。

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