吉岡ひかる、完全優勝で初代女王「自信になった」 報知女子アマチュア ゴルフ選手権

優勝トロフィーを手に笑顔の吉岡ひかる (カメラ・馬場 秀則)

◆報知新聞大阪発刊 60周年記念 報知女子アマチュア ゴルフ選手権2024 最終日(19日、兵庫・新宝塚CC)

 21日で50周年を迎える新宝塚CCで、日本ゴルフ協会後援競技で新たに設立した女子全国大会が開かれ、吉岡ひかる(有馬CC)が初代女王に輝いた。初日首位で最終日も2バーディー、3ボギーの73で回り、通算1オーバーでトップを譲らずに完全優勝を飾った。3打差から5バーディー、4ボギーの71と猛追を見せた伊藤綾(六甲国際GC)が1打差の2位。3位には中村光里(聖丘CC)が入った。コースメンバーとして参加した宮坂月子は4位、吉本奈緒美は5位と健闘した。

 優勝パットを決め、ウィニングボールを左手で高々と掲げた。初代女王に輝いた吉岡は「大きくスコアを落とさずに2日間走りきって自分の中でも達成感がある。(初代女王は)ものすごく光栄」と、僅差(きんさ)を制した完全優勝を誇った。

 7月に行われた第63回報知アマゴルフ(報知新聞社主催)では、女子選手でただ1人決勝ラウンド(最終日)に進んだ。男子には及ばない飛距離を、正確なショットでカバーし、19位と健闘。「長いコースを3日間回りきって、アプローチやパターでしのげたのは自信になった」と、手応えを得た。この日も2位の猛追を受ける中、「ポイントだった」と話す10番ホール。「70ヤードくらいから2打目をミスして、距離が残った中でパットが入った。『しのいでいこう』とスイッチが入った」と、得意のパットで奪ったバーディーをきっかけに粘りきった。

 この優勝で、25年5月開催予定のハワイ州・アマチュアゴルフ選手権出場が内定した。「ハワイでゴルフできるのはゴルファーの憧れ。しびれる場面でもきっちり自分のゴルフを貫きたい」と、さらに鍛錬を積み、異国の地でも躍動する。(森口 登生)

 ◆伊藤綾、痛恨のボギー あと一歩で優勝を逃した。吉岡と1オーバーで並んで迎えた最終ホール。決めれば優勝の場面からまさかの3パットでボギーとし、2位に後退した。「率直にめっちゃ悔しい」。スタートから連続バーディーなどで一時首位に立った。「3打差あったので攻めるしかなかった」と意地を見せたが力尽きた。「全体的にもっと上にいけると思う。また1年、練習します」と見据えた。

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