「まだ2勝目。あと80勝しないと」ZOZO優勝のニコ・エチャバリア アマ時代にラームやデシャンボーと日本で戦っていた!?

「ZOZOチャンピオンシップ」最終日。ニコ・エチャバリア(コロンビア)が、日本で米ツアー2勝目を飾った。

三つ巴の勝負は18番に持ち込まれた

◆米国男子プロゴルフ

ZOZOチャンピオンシップ 10月24~27日 アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉県) 7079ヤード・パー70

 ニコ・エチャバリア(コロンビア)が、日本で米ツアー2勝目を飾った。最終日は2打差単独首位からの逃げ切りを狙った。だが、メジャー2勝、ツアー通算15勝のジャスティン・トーマス(米)が2打差、初優勝を狙うマックス・グレイザーマン(米)が3打差で同じ最終組におり、激戦が展開された。

ガールフレンドのクラウディアさんと喜びを分かち合ったニコ・エチャバリア 写真:JGTOimages

ガールフレンドのクラウディアさんと喜びを分かち合ったニコ・エチャバリア 写真:JGTOimages

 互いに譲らない三つ巴の勝負は18番に持ち込まれた。エチャバリア、グレイザーマンが通算19アンダー、トーマスが1打差で迎えたパー5の最終ホール。7.5メートルに3オンしたグレイザーマンは、絶妙なタッチで打ったバーディーパットはわずかに入らず、19アンダーのままホールアウト。バンカーから3オンしたトーマスが1メートルのバーディーパットを沈めて19アンダーで並んだ。

 しかし、2オンしていたエチャバリアは、2パットで楽々バーディー。1メートルのウイニングパットを沈めて、通算20アンダーで優勝を飾った。

 一緒に来日しているガールフレンドのクラウディアさんと喜びを分かち合ったツアー2勝目。初優勝は、2023年の「プエルトリコオープン」だ。その時との違いは「今週は忍耐強くいられた」ということ。

 初日、6アンダーで1打差2位タイと好発進し、2日目も6アンダーで単独首位に立つと、そのまま優勝まで突っ走った。「すばらしい選手たちを破って勝ててうれしい」と満面の笑みを見せた。

 初来日は2014年の世界アマ。コロンビア代表として軽井沢72東コース(長野県)に来て、団体戦21位、個人戦51位タイに終わっている。この時の個人戦優勝はジョン・ラーム(スペイン)、団体戦優勝の米国チームにはブライソン・デシャンボー。いずれも後にメジャータイトルを手にしているが、その同じフィールドにエチャバリアもいた。

 当時20歳。10年後の今日、2度目の来日で出場した今大会で激戦を制したことは、今後の飛躍につながりそうだ。

 2019年にタイガー・ウッズ(米)が優勝し、通算82勝のツアー最多記録でサム・スニード(米)に並んだ大会で、あとに続いた。その感想を聞かれると「最高です」と一言。さらに「僕はまだ2勝目。あと80勝しないと」。ウイットに富んだコメントだが、夢は大きい方がいいに決まっている。

ジャンルで探す