フィリピン人は意外と適当!? スーツケースを破損した空港スタッフがくれたものとは?【片山純一フィリピンツアー奮闘記】

ゴルファーなら誰でも知っている米PGAツアーや日本ツアーの他にも、世界には様々な国でプロツアーが存在しています。そこで、日本ではあまり知られていないフィリピンツアーに参戦している片山純一プロに、参戦の苦労や魅力について教えてもらいました。

スーツケース破損のお詫びはなぜか「マニキュア」

 みなさんこんにちは、プロゴルファーの片山純一です。僕は今年、フィリピンツアーに参戦しています。

 今回は僕が感じたフィリピン人の人柄についてお話ししたいと思います。フィリピンの人は親日家が多いこともあってか、僕たち日本人に優しく接してくれる人がたくさんいます。

 ただ、超がつくほど適当な面と真面目な面を持っている人が多い印象があります。僕は同じ東南アジアのタイにも行ったことがあるのですが、適当な面はタイ人よりも強い印象ですね(笑)。その性格で楽しませてもらうことも多いのですが、時には困ることもあります。

ラップでグルグル巻きにされたスーツケース。カギが壊れて閉まらなくなってしまった

ラップでグルグル巻きにされたスーツケース。カギが壊れて閉まらなくなってしまった

 例えば、3月のQスクール(予選会)に申し込む前のこと。Qスクールの規定、実施要項をフィリピンツアーのホームページで確認すると、出場資格の欄に「ワクチンを接種した者」という文言がありました。

 僕はワクチンを接種していないので今年の受験を諦めていたのですが、ある時同じくQスクールを受験しようとしている人から「そんなことどこにも書いてないよ?」といわれました。

 確認してみると、その文言が消えていたんです。フィリピンツアーにメールで問い合わせてみたのですが、1週間待っても返事はなし。再びメールをしても返信がありませんでした。

 ダメ元で3回目のメールを送ると、「ワクチンを接種していなくても申し込みができます」という丁寧なメールが返ってきました。

 フィリピンツアーに参戦した経験がある知人にこのことを話したところ、「3回メールを送って1回返信がくればいい方だよ」といわれました。

 マニラの空港から国内線でダバオに移動した時はこんなことがありました。預けていたスーツケースとキャディーバッグの受け取りのためターンテーブルで待っていると、空港のスタッフに別の場所へ誘導されました。

 行ってみると、僕のスーツケースが壊れてラップでグルグル巻きの状態になっていました。その横にキャディーバッグも置いてあり、ポケットの中になぜか50ペソ(約130円)のお札が1枚とマニキュアが入っていました。

キャディーバッグに入っていた50ペソとマニュキュア。おそらくスーツケースを壊した空港スタッフからのお詫びだと思われる

キャディーバッグに入っていた50ペソとマニュキュア。おそらくスーツケースを壊した空港スタッフからのお詫びだと思われる

 おそらく「粗相してごめんなさい」という意味なんだと思います。マニュキュアが入っていたのは未だに謎なんですが(笑)。

 ほかにフィリピン滞在中に感じたのは、フィリピンの人はみんなiPhone好きということです。iPhoneを持っているだけで興味を示してくれますし、iPhone2台持ちをしている人は「神」とばかりに羨望の眼差しで見られるんです。今なら最新のiPhone16を持ってフィリピンに行ったらとんでもないことになりそうです。

【レッスン】片山 純一(かたやま・じゅんいち)

片山 純一(かたやま・じゅんいち)

片山 純一(かたやま・じゅんいち)

1989年生まれ、東京都出身。中央学院大卒業。国内ミニツアーで優勝経験有。出身校である日大一中高のゴルフ部のコーチも務める。現在はフィリピンツアーに挑戦しながら国内ツアーの出場権獲得を目指す。ツアープレーヤーとして活躍する傍ら、山田ゴルフ倶楽部(千葉県)・PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)でアマチュア向けにレッスンも行っている。 株式会社TOWA field所属。

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