「もちろん優勝を目指して」松山英樹が“最後の”ZOZOに意気込み「すごくいい思い出」

2021年大会覇者で「パリ五輪」銅メダリストの松山英樹(まつやま・ひでき)が記者会見に出席し意気込みを語った。

「プレジデンツカップ」以降は「なにもしていない」

◆米国男子プロゴルフ

ZOZOチャンピオンシップ 10月24~27日 アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉県) 7079ヤード・パー70

 米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」が、24日から4日間の日程で開催される。開幕2日前の22日、2021年大会覇者で「パリ五輪」銅メダリストの松山英樹が記者会見に出席し意気込みを語った。

写真は21年大会の松山英樹 写真:Getty Images

写真は21年大会の松山英樹 写真:Getty Images

 1年ぶりに会場のアコーディア・ゴルフ習志野CCに戻り、「日本でプレーするのはすごく楽しみです。僕の中でも大事な一つのイベントなので頑張りたい」と高ぶる気持ちを表現した。とくに2021年は4月に「マスターズ」で優勝したのち、今大会も制覇し「すごくいい思い出」となっている。

 今年も、8月の「パリ五輪」では男子ゴルフ競技で日本人初のメダルとなる銅メダルを獲得以降、初めての日本。21年と同じく“凱旋”試合となる。「メダルを獲ってから日本で初めてのプレーなので、今週も同じようにいいプレーをしないといけない」と、堂々としているがプレッシャーは多少なりとも感じている。

 松山は今季、2月「ジェネシス招待」と8月のプレーオフ第1戦「フェデックスセントジュード選手権」で優勝し、ツアー通算10勝を記録した。9月の米国選抜と世界選抜の対抗戦「プレジデンツカップ」以降は「なにもしていない」といい、ゴルフ場でプレーしたのは1度だけ。「残り2日間でいい状態に持っていけるように」急ピッチで調整に励む。

 この日は9ホールを回り「ラフはそんなに長くないんですけど密集していて、コンディションはタフになってくると思う。フェアウェイキープしないと厳しい戦いになるんじゃないかな」と印象を語った。

「天気次第ではありますが、今日くらいのグリーンコンディションだったら、スピードは出ているので、そんなに伸びないかなと思うんですけど。まあ2桁アンダーは行くんじゃないかな」と優勝スコアを予想する。

 また、主催する「ZOZO」の契約満了に伴い本年度大会を最後にタイトルスポンサーから離れることが決まっている。松山は「ZOZOをここでやっていただいて、今年で契約は終わりだと思うんですけど、ほんとに沢山のギャラリーのみなさんに来ていただいて、すごくいい思い出になりました」と感謝の気持ちを述べつつ、「来年からPGAツアーがどのようなスケジュールを組むか分からないですけど、また日本でプレーできる機会があればいいなと思います」と話した。

 米ツアーを主戦場とする松山のプレーを心待ちにしている日本のゴルフファンは多い。「全力で戦っている姿を見てもらいたい。もちろん優勝を目指してやっていますけど、自分がやりたいことをどこまでやるか、しっかりと検討しながら、結果に繋げていければと思います」と静かに意気込んだ。

松山英樹のZOZOチャンピオンシップ過去成績>
19年 2位(-16)
20年 28位タイ(-13)
21年 優勝(-15)
22年 40位タイ(-3)
23年 51位タイ(+5)

ジャンルで探す