あの“レジェンド”よりも早く!? 稲森佑貴は史上最年少での大会3勝目へ 「やる事は変わらない、頑張るしかない」

2018年&20年大会を制している稲森佑貴(いなもり・ゆうき)が、史上6人目となる大会3勝目へ、2バーディー、1ボギーの「71」でプレーし、首位と1打差の3位タイで最終日に進む。

第89回 日本オープンゴルフ選手権 3日目

◆国内男子プロゴルフ メジャー第3戦

日本オープンゴルフ選手権 10月10~13日 東京ゴルフ倶楽部(埼玉県) 7251ヤード・パー70

 2018年&20年大会を制している稲森佑貴が、2バーディー、1ボギーの「71」でプレーし、首位と1打差の3位タイで最終日に進む。2番と3番を連続ボギーとしたが、4番パー3で1メートル弱につけて1つ取り返した。その後、7番で3メートルを沈めてトゥデイイーブンに戻したが、後半の16番でボギーを喫しホールアウトした。

日本一“曲がらない男”稲森佑貴

日本一“曲がらない男”稲森佑貴

 ティーショットの落下地点は狭く絞られ、両サイドには15~20センチに伸びたラフが待ち受ける。さらに、この日はピンポジションも厳しかった。「ただでさえ僕は(2打目で)長い番手を握るので、なかなか(厳しかった)。だんだんアライメントがずれてきているなという感じがした」と、3日目を終えてアンダーパーが5人という高難度セッティングを振り返った。

「慣れてきだすとやらかしそうな気がする」と得意のドライバーショットでも油断することなく常に気を張っていた。2打目も「きょうはピンポジを振っていたので、ピンを狙ったらドツボにハマっちゃうホールもけっこうあった」と、マネジメントにも細心の注意を払った。結果的に「体力より気力のほうが消耗が激しいです」と疲労感を隠せなかった。

 今大会を稲森が優勝すると大会3勝目となる。過去に3勝以上を達成しているのは5人。1973年のツアー制施行後では、尾崎将司中嶋常幸の2人だけだ。しかも、30歳11日での3勝達成は、1932年に3勝目を挙げた宮本留吉の30歳14日を抜いて史上最速となる。

“レジェンド”の仲間入りとなる大きな一歩へ「やる事は変わらないですが、ティーショットは全部フェアウェイをキープしないといけない。スイッチをどんどん切り替えないといけないと思います。頑張るしかない」と、いつも通りの安定感を武器に記録に挑む。

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