「あした飛び抜けて優勝してやる!」池村寛世は初タイトルへ“異次元プレー”の再現目指す

首位タイから出た池村寛世(いけむら・ともよ)が2バーディー、3ボギーの「71」でプレー。スタート前には「アンダーパーで回りたいね」とキャディーの妻と話していたが、1オーバーフィニッシュ。通算3アンダーに落としたものの、首位をキープしたまま最終日に進む。

第89回 日本オープンゴルフ選手権 3日目

◆国内男子プロゴルフ メジャー第3戦

日本オープンゴルフ選手権 10月10~13日 東京ゴルフ倶楽部(埼玉県) 7251ヤード・パー70

 首位タイから出た池村寛世が2バーディー、3ボギーの「71」でプレー。スタート前には「アンダーパーで回りたいね」とキャディーの妻と話していたが、1オーバーフィニッシュ。通算3アンダーに落としたものの、首位をキープしたまま最終日に進む。

首位をキープした池村寛世

首位をキープした池村寛世

 3番で手前1ピンにつけてバーディーを先行したが、5番パー5と6番で「PWと52度(のウェッジ)で打った短いショットだったのでもったいない」と振り返る連続ボギーを叩いた。7番で1つ取り返したが、11番でバンカーに入れてボギーを喫した。

「昨日よりもショットが良かった」と何度もフェアウェイをとらえたが、「パターが入らなかった一日だった」とリズムを作り切れず、その後はパーを並べてホールアウトした。

 3日目を終えてアンダーパーが5人という高難度セッティング。ティーショットの落下地点は狭く絞られ、両サイドには15~20センチに伸びたラフが待ち受ける。さらに、この日はピンポジションも厳しかった。そんなコースを「面白いとしか思わない」と楽しんでいる。

「限られた場所に打たなきゃ大変だよっていうピンポジとか、そういうコースの方が好きなんです。ドローでもフェードでも打っていけるようなピンよりも、球筋を求められる方が好き。やってて楽しい」。

 プレー中に眺めたリーダーボードの上位陣には「なんでこの中に俺がいるんだろう」という実力者が名を連ねた。ツアー3勝の木下稜介、大会2勝の稲森佑貴、18年&19年賞金王の今平周吾、昨シーズン賞金王の中島啓太という面々。相手に不足はない。

 初日には「異次元だったんだなと改めて実感しています」という7アンダー「63」を叩き出している。「貯金をどんどん切り崩している感じ」と冗談めかしつつも、「チャンスがあるなら、あした飛び抜けて優勝してやろうと思います。初日と同じようなことができれば絶対追いつけない。爆発待ちって感じですね」と精悍な顔つきで力強く意気込んだ。

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