中島啓太が「67」で浮上 唯一のボギーは「昨日の空振りがよぎって消極的に…」 欧州ツアーは「全く別物」

中島啓太(なかじま・けいた)が4バーディー、1ボギーの「67」でプレー。通算4アンダーとして、ホールアウト時点で首位に立っている。

第89回 日本オープンゴルフ選手権 初日

◆国内男子プロゴルフ メジャー第3戦

日本オープンゴルフ選手権 10月10~13日 東京ゴルフ倶楽部(埼玉県) 7251ヤード・パー70

 昨シーズンの賞金王・中島啓太がじわじわとその実力を発揮している。首位と6打差の7位タイから出た2日目を、4バーディー、1ボギーの「67」でプレー。通算4アンダーとしてホールアウト時点で、この日「73」とスコアを落とした池村寛世と並び首位に立っている。

中島啓太 ※写真は初日 写真:JGTO Images

中島啓太 ※写真は初日 写真:JGTO Images

 初日のバックナインで5バーディーを奪いリーダーボードを上がっていった。「昨日の後半のおかげで、今日もいい流れでできました。要所要所でしっかり締めることができたので良かった」と、2日目も安定したゴルフを展開した。

 インコース10番からスタートし、13番パー5で3打目を1.5メートルに寄せてバーディーを先行。続く14番では4メートルを流し込み連続バーディー。18番では219ヤードの2打目を4Iで50センチにつけて3つ目のバーディーを奪った。折り返した後の4番パー3では52度のウェッジで3メートルにつけてさらに伸ばした。

 直後の5番パー5でこの日初めてのボギーを喫した。2打目は「いい位置でバーディーの計算できる位置だった」が、「1番寄らないところに打ってしまった」とラフに入れた。「かなり浮いていた」という3打目は「昨日の空振りがよぎってしまって、消極的な攻めになってしまった」と、グリーンに乗せることができず、4打目も寄せきれなかった。

「6番のティーショットが大事になると思った」と、5番から6番のインターバルで気持ちを切り替え、ティーショットをフェアウェイに運び悪い流れを断ち切り、その後はパーを並べてフィニッシュした。

「(初日の後半から)27ホールで8個伸ばせたっていうところはすごくうれしいです。大混戦になると思うので、明日も自分のコントロールできることに集中して、アンダーパーで回れたら」と意気込む。

 今季、主戦場とする欧州ツアーについては「全く別物」という中島。欧州ツアーではグリーンサイドから3~4ヤードほどにピンが切られることが多いといい、「グリーン外したらすぐラフで、一見難しく見えるんけど3~4ヤードしかないから、飛ばないようにアプローチを打てれば寄る。振って飛ばないアプローチばかり練習していて、それができればショートサイドからでも怖くない。遠いサイドに逃げたら逆に難しいアプローチやバッティングが残る」と、ピンをデッドに攻めることが多いという。

 その点、日本では「今日も(サイドから)7ヤードとかあったんですけど少し広く見えた。だったらショートサイド攻めてもいい。そういう視界の広さは多少あるかな」と、その違いを説明する。

 4月「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」以来となる国内ツアー。地元・埼玉での開催とあって期待するファンも多い。前年大会では2日目に首位タイに立ったが、伸ばしきれず10位タイでフィニッシュしている。「週末はたくさんの方に会場に来てほしい。苦しい時間も多いですけど楽しみながら勝ちたい」と23年「マイナビABCチャンピオンシップ」以来のツアー5勝目を目指す。

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