多機能なのに簡単操作がうれしい! ボイスキャディの腕時計型GPS距離計「T11PRO」が“帯同キャディー”並みにスゴかった

ゴルフIT専門ブランド「VOICE CADDIE」(以下ボイスキャディ)から、GPS腕時計型「T11PRO」距離測定器が発売されました。セルフプレーが主流の現代ゴルファーのラウンドにおいて、ボイスキャディのGPS腕時計型「T11PRO」距離測定器はどんな使い勝手だったのでしょうか、詳しくレポートしてもらいました。

「T11PRO」があればセルフでも「キャディー帯同ラウンド」になる

 世界初の音声型GPS距離計測器を世に送り出した「VOICE CADDIE」(以下ボイスキャディ)は、現在「日本プロキャディ協会」推奨のレーザー距離計や弾道測定器など様々な計測機器がラインアップされています。

ボイスキャディの腕時計型GPS距離計「Tシリーズ」の最新モデル「T11PRO」はさらに機能がアップデート

ボイスキャディの腕時計型GPS距離計「Tシリーズ」の最新モデル「T11PRO」はさらに機能がアップデート

 なかでもアマチュアに人気なのが腕時計型GPS距離計測器「T」シリーズ、その最新モデル「T11PRO」が発売になりました。

 早速、インドアゴルフレンジKz亀戸店・筒康博ヘッドコーチが性能を探るため、薄暮&ナイターラウンドで使用しました。

「T11PRO」は、全世界4万コース以上に対応していて、すぐにスタートできる超簡単セットアップが特徴。複雑なボタン操作やアプリ課金なしでティーイングエリアに向かうことができます。

 また無料の連動アプリ「My voice caddie」ならスタート前に詳細設定も可能。設定に合わせた番手選びやコースの詳細案内、ラウンド後のスコア管理だけでなく同じコースで次回ラウンドした際にはマネジメントにも使うこともできます。

「T11PRO」は、簡単にスタートできて無料連動アプリ「My voice caddie」を使えば自分好みな詳細設定もできる

「T11PRO」は、簡単にスタートできて無料連動アプリ「My voice caddie」を使えば自分好みな詳細設定もできる

 画面サイズは大型1.39インチのタッチパネル。鮮明なOLED表示ということですが、日差しの強い日中と夜のゴルフ場で実際の見え方や使い心地を検証したいと思います。

 今回は「T11PRO」の機能を体感するため、高低差やグリーンのアンジュレーションやテンポ機能などを制限した「トーナメントモード」ではなく、アマチュアのプライベートラウンド目線で使ってみようと思います。

自動で風向きやグリーンの傾斜をサポートしてくれる

 普段は基本的にゴルフナビを使わない僕にとって、腕時計型GPS距離測定器は身につけるのも使いこなすのも面倒臭いのでは、と食わず嫌いな部分が正直ありました。

 しかしボイスキャディ「T11PRO」は、スタート前のセットアップが「これだけでいいの?」と心配するほど超簡単でした。一応、説明書を読みながら無料の連動アプリ「My voice caddie」も立ち上げましたが、「T11PRO」自体のセットアップは電源を入れるだけでした。

強い日差しの中でもAMORED大画面1.39インチ表示でくっきり見え、ボタン操作をしなくても自動でコースの詳細案内やスコア記録を表示してくれる

強い日差しの中でもAMORED大画面1.39インチ表示でくっきり見え、ボタン操作をしなくても自動でコースの詳細案内やスコア記録を表示してくれる

 電源を入れるために一度ボタンを押した以外の操作はほとんど無しでラウンドをスタートできました。

 ティーイングエリアに向かうとコース全体の案内が流れ、ティーショットをどこに打てばいいのかが直感的に分かるようにしてくれます。

 またグリーンを狙うショットでは、ピン位置までの距離はもちろん「58段階のグリーンアンジュレーション」や「風向き&強さ(アプリ接続が必要)」まで確認できました。コースの高低差を含めた実質的な距離表示も「誤差±3ヤード」という高い精度なので、番手選びもスムーズでした。

 プレー前の時間をほとんど使わずショットに臨むことができて、パーオン率が大幅にアップしました。

 強い日差しの中でもフルカラー大画面が「とにかく見やすい」のも大きな特長。想像していたようなプレー中の細かい操作は全くなく、まるで「熟練キャディー」が帯同してくれているような自然な感覚で「時短プレー」が快適にできたのは驚きでした。

 同伴者のボール位置からのコース情報もすぐに取得できるので、自分がまるでキャディーになったと思うほど的確なアドバイスもできました。たった一台「T11PRO」があるだけで、同伴者のプレーまで快適になりました。バッテリーの持ちも全く気にならず、1.5ラウンドでも余裕でした。

唯一の難点は「依存」しすぎてしまうこと!?

 この日は日差しが強い時間帯から夕暮れ〜夜までプレーしたため、環境が大きく変化しました。それでも大画面の圧倒的な見やすさは視力の悪い僕には非常にありがたかったです。

 ナイタープレーで特に便利だと感じたのは、グリーン周りからカップインに至るプレー。グリーンのアンジュレーションだけでなく距離とラインまで教えてくれる「パットビュー」機能は、本当に帯同キャディーのアドバイスを聞きながらプレーしている感覚で、非常に新鮮かつ超快適でした。

夕暮れでも(写真左)ナイターでも(写真右)くっきり見やすいOLED液晶なので様々な情報がスムーズに入ってくる

夕暮れでも(写真左)ナイターでも(写真右)くっきり見やすいOLED液晶なので様々な情報がスムーズに入ってくる

 そのうえ、ホールアウトすれば何もしなくてもショット認識機能がスコアをカウントしてくれるので、後は確認するだけ。課金なしで全ての機能と設定ができるアプリ「My voice caddie」と連動することで、スコア管理やプレーの振り返りも簡単なので、上達志向の練習ラウンドにもピッタリ。

 手取り足取り教えてくれる「熟練キャディー」を帯同したかのような使い心地の「T11PRO」が一台あれば、アマチュア4人のセルフプレーなら全く問題なく快適にラウンドできると思います。

 唯一問題があるとすれば、あまりに快適過ぎて依存しすぎてしまうことでしょうか。ボイスキャディ「T11PRO」はラウンドに必要な「ほぼ全ての情報」を正確に教えてくれるので、コースで自分の「課題」に向き合うことができました。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。

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