星野陸也が今季6度目のトップ10! レース・トゥ・ドバイランキングは9位から8位に浮上【欧州男子】

2023-24年シーズンのDPワールドツアーも残り10戦。いよいよ終盤戦へと突入したが、そんななかで力強いプレーを披露したのが、日本勢のトップランカーである星野陸也だ。最終日に猛チャージして、大きく浮上。見事な今季6度目のトップ10フィニッシュだった。

大きかった3番のチップインと計3つのパー5

◆欧州男子プロゴルフ

オメガ・ヨーロピアンマスターズ 9月5~8日 クラン・スール・シエールGC(スイス) 6823ヤード・パー70

 星野は初日、2日目をともに5バーディー、2ボギーで回り、通算6アンダーの10位タイで決勝ラウンドへと進出。

 しかし3日目は強風に見舞われ、アンダーパーがわずか3人に留まるという難コンディションに翻弄された。1バーディー、6ボギーの5オーバーを叩き、通算1アンダー、21位タイにまで降下。上位進出は厳しくなったかに思われた。

 トップを10打差で追いかける最終日。星野に逆襲の勢いを与えたのが、3番パー3だった。1打目をグリーン右のフェアウェイに外したものの、10ヤードの距離から2打目を放り込んで初バーディー。チップインが星野を気持ちよくさせたのか、4番のパーを挟んで5、6番でも連続バーディーを奪った。

最終日に「65」の好スコアをマークし6度目のトップ10フィニッシュを果たした星野陸也 写真:Getty Images

最終日に「65」の好スコアをマークし6度目のトップ10フィニッシュを果たした星野陸也 写真:Getty Images

 この日は、計3つあるパー5をすべてバーディーにできたことも大きかった。8番パー3で3パットのボギーを叩いたものの、続く9番パー5では、残り284ヤードからピン右奥9.5メートルに2オンし、すぐさまバウンスバック。

 後半に折り返しての10番でも、グリーン左バンカーから寄せ切れずに2つ目のボギーを叩いたが、流れを引き戻したのは4ホール後の14番パー5だった。211ヤードの距離から再び2オンを果たして、きっちり2パットバーディー。さらに続く15番パー5でも、グリーン左バンカーから6ヤードの3打目をベタピンにつけ、この日2度目の連続バーディーを決めた。

レース・トゥ・ドバイランキングは9位から8位に

 星野は、最終18番でも4メートルのパットを沈めてバーディーフィニッシュ。4日間の自己ベストとなる「65」(7バーディー、2ボギー)をマークして通算6アンダーとなり、7月に行われたBMWインターナショナルオープンでの6位タイ以来となるトップ10(8位タイ)まで順位を上げた。

 また、これによりレース・トゥ・ドバイランキング(シーズンランキング)は、9位から8位へ浮上。また一歩、アメリカへの道が近づいた。

 なお、今大会で優勝したのは、ここ数年PGAツアーを主戦場としているマット・ウォレス(イングランド)。スペインのアルフレド・ガルシア・エレディアと11アンダーで並び、プレーオフとなったが、1ホール目でバーディーを奪って2018年以来のツアー通算5勝目を果たした。

 また、星野以外の日本勢は、川村昌弘が通算3オーバーの59位タイ、久常涼が通算8オーバーの77位タイ、桂川有人が予選カットという結果だった。

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