「世代3連覇」「完全優勝」「メジャー初V」達成なるか 単独首位で迎える竹田麗央が運命の最終決戦へ

国内メジャー「ソニー 日本女子プロ選手権」の3日目、スコアを3つ伸ばした竹田麗央(たけだ・りお)が、通算16アンダーで初日から単独首位をキープ。後続に3打差をつけて、完全優勝に王手をかけた。

3打のリードがあるが「そんなに簡単にはいかない」

◆国内女子プロゴルフ

ソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会 9月5~8日 かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県) 6670ヤード ・パー72

 国内メジャー「ソニー 日本女子プロ選手権」3日目。

 竹田麗央が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算16アンダーで単独首位をキープ。初日から首位に立ち続ける圧巻の強さを見せつけた。

2位に3打差をつける単独首位で最終日を迎えた竹田麗央 写真:Getty Images

2位に3打差をつける単独首位で最終日を迎えた竹田麗央 写真:Getty Images

 後続に3打差をつけて迎えたこの日、スタートの1番でいきなりバーディーを奪って、その差を4打に広げる。このまま独走態勢に入ると思われたが、メジャーの舞台はそう甘くはなかった。

 3番で3パットを要して今大会初のボギーを叩くと、それまで順調だったリズムが徐々に狂い始める。5番では80センチほどのバーディーパットを決めきれず、8番では再び3パットを要してボギー。

「(5番の)短いバーディーパットを外してからちょっとストロークがよくなくて……最後まであまりつかめなかった」

 最大4打差あったリードを守り切れず岩井明愛に並ばれて前半を折り返したが、後半は意地の3バーディー。特に最終18番は右のバンカーから2メートルにつけて、嫌な距離をしっかり沈めた。2位と3打差を維持して最終日に向かう。

「(バンカーから)もうちょっと寄せたかったんですけど、でも最後はなんとかパッティングが決まったのでそこは大きかった」と胸をなでおろすも、全体を振り返って3パットが2回あったパッティングに関しては「ちょっとイラッとしました」と珍しく感情的に。

 後続に3打差と優勝に大きく近づいたが、「そんなに簡単にはいかない」と課題を残したパッティングの感覚がどれだけ戻るかがカギとなりそうだ。

 同大会は2023年に神谷そら、22年は川崎春花と“ダイヤモンド世代”とも称される03年度生まれの同学年の盟友が2年連続で制している。

 竹田が今大会を制すれば「世代3連覇」、さらには「完全優勝」、そして「メジャー初V」と多くの快挙を達成することに。

 最終日最終組で迎える竹田は、阿部未悠、岩井明愛との組み合わせで8時40分に1番ホールからティーオフ。運命の決戦がいよいよ始まる。

竹田 麗央(たけだ・りお)

2003年4月2日生まれ、熊本県出身。21年プロテスト合格で同期には櫻井心那、神谷そら、川崎春花らがいる。母親はツアープロの平瀬哲子、叔母は元賞金女王の平瀬真由美。24年「KKT杯バンテリンレディスオープン」でツアー初優勝を遂げると、翌週の「フジサンケイレディスクラシック」でも勝ち、2連勝。さらに同年「ブリヂストンレディス」、「北海道meijiカップ」、「ゴルフ5レディス」で勝利した。ツアー5勝。ヤマエグループHD所属。

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