「思い出します。特に18番」 昨年プレーオフで敗れた因縁の大会… リベンジに挑む桑木志帆が明かした胸の内とは

国内女子ツアー「資生堂レディスオープン」が27日に開幕。昨年大会でプレーオフの末に涙をのんだ桑木志帆(くわき・しほ)が取材に応じ、今大会への思いと意気込みを語った。

「絶対に成長している。自分のプレーをただするだけ」

◆国内女子プロゴルフ<資生堂レディスオープン 6月27~30日 戸塚カントリー倶楽部(神奈川県) 6697ヤード・パー72>

「思い出します。特に18番」

 桑木志帆は開口一番、そう話した。それもそのはず。桑木にとって、いまだ成し遂げられていない悲願の初優勝に最も近づいたのが昨年の「資生堂レディス」だった。

プレーオフで敗れ、勝者の櫻井心那とハグを交わす桑木志帆(写真は昨年の「資生堂レディス」) 写真:Getty Images

プレーオフで敗れ、勝者の櫻井心那とハグを交わす桑木志帆(写真は昨年の「資生堂レディス」) 写真:Getty Images

 昨年大会は通算10アンダーの首位で並んだ櫻井心那とプレーオフにもつれる激闘の末に敗退。一方の櫻井はこの初優勝を皮切りに、シーズン4勝と大きく飛躍を遂げた。

 18ホールを回り終えたプロアマ戦後には「悔しい思いが蘇ってくる」と正直な胸の内を明かしたが、「(昨年と)比べたら絶対に成長していると思う。自分のプレーをただするだけ」と強い気持ちで意気込んだ。

 ただ、心配なのは体の回復具合。前週の「アース・モンダミンカップ」は月曜決着とイレギュラーなスケジュールになり、厳しい暑さが連日続く中で空き日が通常よりも1日少ない日程での戦いを強いられる。

「3時台起きが4日間続いていたので、なかなかこの疲れは取れていない」と本人もその点は不安に感じているようで、「きょうも早めに帰ってゆっくり休もうと思います」とコンディション調整にどれだけの時間を割けるかがカギとなる。

 大会初日は21年大会覇者の鈴木愛に加え、奇しくも優勝を争った櫻井とのペアリング。

「(ショットの)状態も今はいい。楽しみです」と静かに闘志を燃やした桑木。リベンジを期す戦いに注目だ。

桑木 志帆(くわき・しほ)

2003年生まれ、岡山県出身。21年6月に実施されたプロテストに合格してプロ入り。同年の新人戦「加賀電子カップ」で優勝を挙げている。2023シーズンは「ブリヂストンレディス」(3位タイ)、「北海道meijiカップ」(2位)、「CAT Ladies」(3位)、「TOTOジャパンクラシック」(2位タイ)などの活躍。「資生堂レディスオープン」ではプレーオフに進出するなど初優勝に最も近い選手の一人。23年のメルセデス・ランクは10位。大和ハウス工業所属。

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