女子ゴルフ中盤戦出場へ崖っぷちは誰? 今週、第1回リランキング 1位は河本結、5年ぶりツアー参戦のアン・シネは!?

今週開催の国内女子ツアー「ニチレイレディス」終了後に出場優先順位を入れ替える第1回リランキングを実施する。中盤戦の出場権獲得のため、ボーダーライン上にいるに選手にとっては大事な一戦となる。

先週の優勝で来季シードを決めた大里桃子は“勝ち抜け”

◆国内女子プロゴルフ<ニチレイレディス 6月14~16日 袖ヶ浦CC新袖コース(千葉県) 6584ヤード・パー72>

 シードを持たない選手の出場優先順位を入れ替える国内女子ツアーの“リランキング”は、第1回が今週開催の「ニチレイレディス」、第2回が9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」に実施される。

5年ぶりの日本ツアー復帰ながら着実にポイントを稼いで地力を見せているアン・シネ 写真:Getty Images

5年ぶりの日本ツアー復帰ながら着実にポイントを稼いで地力を見せているアン・シネ 写真:Getty Images

 予選通過や上位フィニッシュを続けた調子のいい選手がより多くのポイントを獲得して上位にランクインしているわけだが、暫定リランキングの順位を見てみると、し烈な争いが続いている。来週以降の第2回リランキングまで出場できる目安は上位30位あたりがボーダーライン。

 そのうえで誰がどの位置にいるのか見てみたい。先週の「宮里藍 サントリーレディス」終了時点で、1位は河本結の607.09ポイント。14試合でトップ10入りが7回と好調を維持している。2位に小林夢果(331.91ポイント)、3位に小林光希(323.76ポイント)、4位に柏原明日架(319.68ポイント)、5位に鶴岡果恋(307.07ポイント)がつけている。

 昨年シードを落として、今季のQTランキング5位で開幕を迎えた大里桃子もリランキングの対象選手だったが、先週の「宮里藍サントリーレディス」優勝で今季の出場権と来季シード獲得を決めている。

 また、今季日本ツアーに5年ぶりに帰ってきたアン・シネは25位(69.75ポイント)に位置しており、中盤戦の出場権獲得はほぼ間違いないだろう。

今週出場しないQT147位の政田夢乃は下剋上なるか

 気になるのはボーダーライン上の選手たち。29位の政田夢乃(60.00ポイント)、30位の村田理沙(55.89ポイント)、31位の吉本ここね(55.05ポイント)、32位の菅楓華(54.28ポイント)、33位の小西瑞穂(45.59ポイント)、34位の泉田琴菜(45.25ポイント)、35位の石井理緒(44.45ポイント)、36位の李知姫(40.11ポイント)と続く。

 特に注目すべきはQT147位の政田。今季は下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場だが、レギュラーツアーに推薦で初出場した「リゾートトラストレディス」で8位タイに入り、60ポイントを獲得。今週は出場しないが、このままの順位であれば中盤戦の出場権を獲得する可能性は高い。

 ツアー通算23勝の45歳、李知姫も粘り強くリランキング争いに食い込んでいるが、今週が一つの大きな山となる。

 また、昨年のQTで2位の結果を残した小倉彩愛は、今季14試合に出場して、予選落ちが11試合、棄権が1試合で66位(7.36ポイント)、QT9位の岸部桃子も予選落ち8回と棄権1回で55位(16.20ポイント)で、来週以降の出場権獲得には上位フィニッシュが必須となる。緊迫した戦いに注目だ。

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