極論間に合えばOK!? 30分前ではギリギリな印象だけど…ゴルフ場への到着は結局“1時間前”がベストなの?

ゆとりを持って家を出発したつもりでも、思わぬ渋滞が原因でゴルフ場への到着が「スタート時間ギリギリになってしまった……」という経験があるゴルファーも多いでしょう。とはいえ、あまりに早く着きすぎても時間を持て余してしまいますが、一体スタートの何分前に到着しておくのが理想的なのでしょうか。

練習設備があるゴルフ場ならスタートの1時間前到着がベター

 ただでさえ緊張してしまうラウンド前は、精神的にもゆとりを持ってスタートを迎えたいものです。しかし、クルマでゴルフ場へ向かう場合、渋滞に巻き込まれてしまうと「スタート時間に間に合わないのでは……」とヒヤヒヤするケースも珍しくありません。

 では、ゴルフ場にはスタートの何分前に到着しておくのが望ましいのでしょうか。レッスンプロの村井良行氏に話を聞きました。

ゴルフ場への理想的な到着時間は? 写真:PIXTA

ゴルフ場への理想的な到着時間は? 写真:PIXTA

「どんなに遅くとも、スタートの30分前到着がギリギリのラインでしょう。仮にスタート時間を9時とした場合、ゴルフ場まで1時間かかるとしたら7時半には出発しなければなりません。しかし、7~8時の間は一番渋滞が起こりやすい時間帯といえます」

「平日なら仕事に向かう人で交通量が多くなり、休日であれば遠方へ出かける人の多くが出発する時間帯にあたります。5~6時台なら交通量もまだ少ないですが、7時を過ぎると混み始める時間帯に入りますね。クルマが増えると事故や渋滞も起きやすくなるので、その場合は30分ほど早く出発したほうがいいでしょう」

「極論ですが、たとえ10分前にゴルフ場へ到着したとしてもスタート時間にさえ間に合えば特段問題はないかもしれません。しかし、受付や準備にも少なからず時間はかかってしまうため、ギリギリの到着だと慌ててスタートすることに。息も整わないうちにプレーを始めてはナイスショットも期待できないですし、当然スコアにも響いてしまうので事前にしっかりと計画してゴルフ場に向かうことが大切です」

 一方で、練習設備があるゴルフ場ならスタートの1時間ほど前には到着しておきたいとも話します。

「朝イチのティーショットで失敗しないためにも、前もって軽く練習はしておきたいところです。スタート前の事前練習は体をほぐすだけでなく、その日の調子も見極められます。ストレッチやショット練習、パッティング練習までを満遍なく行うためには、1時間前にはゴルフ場へ着いておきたいですね」

 また、練習をするにしても、トーナメント会場で見るプロゴルファーはずいぶんと時間をかけているように見えますが、アマチュアも同じような手順で練習したほうがいいのでしょうか。

「プロゴルファーは遅くとも1時間半前にはゴルフ場に到着していますね。プロは試合前にストレッチやショット練習、アプローチ、バンカー、パター練習など、しっかりとした練習をするのでそのような到着時間を設定しているのです。ただし、アマチュアの方はスタート前にプロと同じ量の練習をする必要はありません」

「たしかに練習をすれば体もほぐれますが、必要以上にやると体力も削られてしまいます。体力の低下によってスイングが崩れてしまうこともあるので、疲れるまで無理に練習をする必要もないでしょう」

「練習場ではコイン1枚で約30球ほどの練習ができます。これぐらいの練習量が体をほぐすにはちょうどいいので、残り時間はパター練習にあてることをオススメしています」

 練習場の場所からスタートホールまでは距離があるゴルフ場も多く、時間が限られているときは急いで戻らなければなりません。クラブハウスやスタートホールにもほど近い練習グリーンが最後ならば、慌てずに余裕をもってスタートできるはずです。

遅れる可能性がある場合は必ず連絡を

寝坊はダメ、ゼッタイ! 写真:PIXTA

寝坊はダメ、ゼッタイ! 写真:PIXTA

 では万が一、遅刻しそうになってしまった場合はどのようにすればいいのでしょうか。村井プロは次のように話します。

「ほとんどのゴルフ場はスタート時間を調整してくれるので、遅れそうなときは必ず連絡を入れましょう。事故渋滞の場合はほかの組も同様に遅れてくる可能性があるので、連絡さえすればゴルフ場も柔軟に対応してくれるはずです」

 しかし、組のうち1人だけ遅れるようなケースの場合は、ゴルフ場の対応も変わると村井プロは言います。

「寝坊などの理由で組の中の1人だけが遅れるような場合は、時間通りにスタートさせるゴルフ場もあります。遅れた人が到着したらプレー中のホールまで送ってくれますが、当然18ホール全部を回ることはできません」

「スタート時間の変更はあくまで調整ができるケースに限り、1人だけ遅れる場合には適用されないことがほとんど。同伴者やゴルフ場にも迷惑がかかるので、時間には遅れないように計画して出発してください」

 時間に迫られて無理な運転をしてしまったが故に、交通事故を起こしてしまえば元も子もありません。楽しみにしていたせっかくのラウンドが台無しにならないよう、安全にゴルフ場へと到着するためにも時間にはゆとりを持って出発することが一番の対策であるといえそうです。

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