前の組に「危ないだろ!」と怒鳴られた…「打ち込み」をしてしまった時の正しい対処・謝り方とは?

ゴルファーにはスムーズなプレーが求められるため、前後の組から進行について注意を受けることがあるかもしれません。そうした場面に遭遇した場合、どのように対処するといいのでしょうか。

プレー中のトラブルは必ずマスター室に連絡

 ゴルフ場で1日当たりにラウンドする組数は最大でおおむね50組前後と言われており、営業時間を加味すると7~8分ごとにスタートさせていく必要があります。前後の組でプレーの速さにはどうしても差異が生じるため、時にはスロープレーでのクレームや危険な打ち込みなどのトラブルも起きています。

ブラインドホールには打ち込み防止の信号機が付いているゴルフ場もある 写真:AC

ブラインドホールには打ち込み防止の信号機が付いているゴルフ場もある 写真:AC

 前後の組にクレームや文句を言われたら、どのように対処するのがいいのでしょうか。全国でゴルフ場を運営する、東急リゾーツ&ステイの広報担当者は以下のように語ります。

「スロープレーや打ち込みといったトラブルは、どのゴルファーも遭遇しかねないものです。 自分たちだけで解決しようとするとつい感情的になってしまい、大きなトラブルに発展してしまう恐れがあります。いずれの場合もマスター室に連絡を入れ、仲裁に入ってもらうのが無難です」

 マスター室の対応については以下のように話します。

「スロープレーにおいては、連絡が入ればマーシャル(コースの巡回係)が現場まで行って事情を伺いますが、各組の進行状況はデータとして残っているので、実際に遅かったのかどうかは確認できます。スロープレーが認められた際は該当するプレーヤーに注意喚起を行い、反対に遅くなかった場合は後続組に事実をしっかりと伝えます」

 1組だけ明らかに進行が遅れている場合は、任意でマーシャルやキャディーが無償で同伴し、数ホール分は進行のサポートを依頼できるそうです。

特にビギナーは打ち込みに注意が必要

 一方で、打ち込みになってしまった際について広報担当者は以下のように話します。

「意図的でなかったとはいえ、打ち込みはけがにもつながる非常に危険な行為です。前の組から指摘を受けたら、まずは帽子を取ってしっかりと謝罪をするべきでしょう。スロープレーと同様で、マスター室に連絡を入れるべきです。しかし、統計的に打ち込まれたプレーヤーから連絡が入る傾向が高いです。できれば打ち込んでしまった組から、マスター室に伝えられるとゴルフ場側も対応しやすく、ことが大きくならずに済むかもしれません」

 これらのことは、事前に防げるに越したことはありません。スロープレーは、クラブの出し入れに時間をかけ過ぎていたり、パッティングを終えたにも関わらず、スコアの計算や記入に気を取られていたりなど原因はさまざまです。注意を受けたら素直に謝罪をして速く歩く努力をしたり、スコアの管理はホール間のインターバルに行うなどの工夫が必要です。

 ビギナーだと「普段はめったに芯を食った当たりがないのに偶然ナイスショットをしてしまった」などで、意図せず打ち込みをしてしまうケースもあります。万が一、前の組に届きそうになったら「フォア―!」と叫び続けましょう。

 特にビギナーは準備にあたふたしたり、周りより打数も多くなるため、前後の間隔を調整するのが難しいと思います。最初のうちは打つタイミングやペース配分を見極められる同伴者がいると安心です。

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