人気ブランドの「ツアーAD」「ベンタス」「テンセイ」がそろい踏み! 2024年3月売れ筋シャフトベスト5

今、巷ではどんなクラブが売れているのか、なぜ売れているのか? そんなゴルフ界のトレンドを探るべく、有賀園ゴルフで売れ筋商品のランキング調査。アイテム別に毎週、レポートをお届けします! 今週は2024年3月のシャフトランキングです。

有賀園ゴルフで2024年3月に売れたシャフトベスト5

 今、売れているシャフトはどのモデルなのか徹底調査。ランキングは有賀園ゴルフ全店舗、ネットショップも含めての売上本数で、マークダウン商品をのぞいて算出してもらいました。最新のギアトレンドが一目で分かります。

第1位 ツアーAD VF(グラファイトデザイン)

ツアーAD VF(グラファイトデザイン)

ツアーAD VF(グラファイトデザイン)

 点で攻める高い精度と飛距離の両立を求めるプロや競技志向のプレーヤーに向けた、強く叩けて軽やかに振り抜ける元調子進化系シャフトです。振り遅れやもたつきを抑え、強くシャープに振り抜きやすく、タメの強い切り返しでもスムーズな挙動でタイミングが取りやすくなっています。幅広い重量帯とフレックスをラインアップしています。2023年10月発売。メーカー希望小売価格:4万6200円(税込み)

幅広い層に対応できる豊富なラインアップが支持された

 ツアーADらしさを感じさせる硬派な元調子のイメージですが、ラインアップが豊富なので重量帯とフレックスを選べば、幅広く対応できるフレキシブルさも持ち合わせていると思います。

 競技に出るようなシニア世代など、トルクを絞ってしっかり感を出していきたいけど、重量は軽めが欲しいというニーズも多いので、そういった声に答えていると感じます。(有賀園ゴルフNEW杉並店・小室直也店長)

第2位 ベンタス TR ブルー(藤倉コンポジット)

ベンタス TR ブルー(藤倉コンポジット)

ベンタス TR ブルー(藤倉コンポジット)

 3次元モーションキャプチャシステム「enso(エンソ)」の分析と、ツアーからのフィードバックによって誕生したモデルです。最外層に開繊クロス材を採用し、中間部のねじれと曲げの剛性を高めています。手元や中間部の剛性は従来モデルの「ベンタス ブルー」よりは高く、「ベンタス ブラック」よりは低いちょうど中間のスペックとなっています。2022年3月発売。メーカー希望小売価格:5万5000円(税込み)

色々な意味で「ちょうどいい」という声が聞かれた

 同じベンタスの「ブラック」だとハード過ぎるし、「ノーマルのブルー」だと左方向への巻き球が出やすい、その2つのモデルの中間の性能を持っていて扱いやすいという声が多く聞かれました。

 TRの名の通り、かなりしっかり目なので、45メートル/秒以上のヘッドスピードが必要に感じていましたが、50グラム台のSなら、43メートル/秒前後でも対応できそうです。(有賀園ゴルフNEW杉並店・小室直也店長)

第3位 ベンタス TR レッド(藤倉コンポジット)

ベンタス TR レッド(藤倉コンポジット)

ベンタス TR レッド(藤倉コンポジット)

 フジクラ独自の3次元モーションキャプチャシステム「enso(エンソ)」主導の分析結果と、ツアー選手からの多くのフィードバックによって誕生した次世代のVENTUSシリーズ。「TR レッド」は先中調子のモデルで、オフセンター時のヘッドのねじれを抑制し、高いボールコントロール性能を保ちながら、弾道を上げたいプレーヤーに向けたシャフトになっています。2023年3月発売。メーカー希望小売価格:5万5000円(税込み)

動き過ぎない先中調子を求める人が選択

「TRブルー」だと球がつかまりきらない、先中調子がタイミングを合わせやすいけど動き過ぎないしっかりしたものを使いたい、という方に選ばれていました。

 先中調子とはいえ、かなりしっかりしているので、40メートル/秒くらいのヘッドスピードでは右方向へのミスが出やすくなります。43メートル/秒以上の人にとっては、ブレない感触が得られて振り抜きやすいようです。(有賀園ゴルフNEW杉並店・小室直也店長)

第4位 TENSEI Pro Orange 1K(三菱ケミカル)

TENSEI Pro Orange 1K(三菱ケミカル)

TENSEI Pro Orange 1K(三菱ケミカル)

 2019年に発売したCK Pro Orangeシリーズをベースに、先端部の剛性をさらに高めて、トゥダウンによる打点のタテブレを低減。加えてトルクを抑えることで左右の打ち出しのズレも抑制した “曲がらない”性能を発揮します。カウンターバランス設計の振り抜きやすさはそのまま、炭素繊維のポテンシャルを最大限に引き出しています。2022年3月発売。メーカー希望小売価格:5万5000円(税込み)

第5位 TENSEI Pro White 1K(三菱ケミカル)

TENSEI Pro White 1K(三菱ケミカル)

TENSEI Pro White 1K(三菱ケミカル)

 1Kシリーズで最初に発売されたホワイトモデルは、その特徴である強靭な先端剛性でヘッド挙動を安定させ、「芯でとらえるインパクト」をかなえることで方向安定性と低スピンの強弾道を実現します。バット部にしなやかで効率的に補強効果を発揮する1Kクロスを配置して、切り返しで深いタメを作り、インパクトまでストレスなく振りぬけます。2021年3月発売。メーカー希望小売価格:5万5000円(税込み)

「リシャフトするのはヘッドスピードが速い人が多い傾向」(小室店長)

 今回、1カ月分のリシャフトのランキングを出してみましたが、リシャフトする方はハードヒッターが多い印象ですね。

 ある程度のヘッドスピードを必要とするものが上位を占めました。やはり、かなりゴルフをやり込んでいる方が多いと感じます。

 でも、それはヘッドスピードの遅い方が損をしているように感じてしまいます。また「あまり上手じゃないから、純正シャフトで充分だよね」とおっしゃる方も、自分のポテンシャルを出し切れていないかもしれません。

 リシャフト用のシャフトは重いモノしかない…と決めつけてしまっている方も多いようですが、最近はほとんどのブランドが40グラム台からラインアップしています。

「同じ重量帯なら純正シャフトでもいいんじゃないの?」という方もいらっしゃいますが、ちょっとトルクを絞ってあるだけで、同じ重量でも振り感はかなり変わってきますし、シャフトを替えたら、ヘッドがブレなくなることも少なくありません。

 実際に打ち比べてみると、先調子、中調子、元調子でタイミングの合う、合わないを体感いただけることも多いんです。ほとんどの方が「シャフトだけでこんなに変わるんだ」とおっしゃっていただけます。

「リシャフトって上手な人だけがするものでしょ?」と思っている方も多いのですが、その逆で、シャフトを替えることで、今まで出ていたミスが出なくなるというケースもあるんです。

 うまく打てないから、クラブ自体を買い替えてしまう前に、シャフト交換のみの方が安く上がることの方が多いので、1度試してみることをオススメしたいです。

※ランキングは、有賀園ゴルフ全店舗、ネットショップも含めての売上本数で、マークダウン商品をのぞいて算出してもらいました。表記価格は加工前のシャフト単体での価格です。
取材協力:有賀園ゴルフNEW杉並店

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