スコッティ・キャメロンNEW「ファントム」パター7モデル最速試打! マレットの完成形はどうやって選ぶ?

3月29日にタイトリストから発売されたスコッティ・キャメロンのハイパフォーマンスマレット「ファントム」シリーズ、最速で試打することができました。

NEWファントムの「5」「5.5」「5s」はブレードのようなフィーリング

 発表前にスコッティ・キャメロンのNEWファントムパター「5」&「7」&「9」シリーズ、全てのモデルを国内最速のタイミングで試打させてもらえました。

ハイパフォーマンスマレット、スコッティ・キャメロンNEW「ファントム」パターは全10種(一部モデルは今夏の発売)のラインナアップ

ハイパフォーマンスマレット、スコッティ・キャメロンNEW「ファントム」パターは全10種(一部モデルは今夏の発売)のラインナアップ

 ハイパフォーマンスマレットシリーズであるNEW「ファントム」は、PGA選手をはじめツアープロから圧倒的な支持を得ているマルチマテリアル&ミルドフェースが特徴的なモデルです。

 全10種(11と11.5は今夏発売予定)からヘッドが選べ、ツアーで人気だった「Baby T」をアレンジした手のひらとの密着性と前面のフラット面を強調した「フルコンタクトパドルスタイルグリップ」を採用しています。

 PGA選手にも使用者が多いファントム「5」(ミッドシングルベンド)は、持った瞬間からマレットパターとは思えないシャープなフィーリングと深さの異なる「デュアルミルド」フェースによる打感と打音は「まるでブレード」と思ってしまうほどでした。

ファントム「5」(ミッドシングルベンド、写真上)、「5.5」(アイビームジェット、写真下)「5s」(センターシャフト)は、スリードットのアライメントとブレードのようなフィーリングが特長

ファントム「5」(ミッドシングルベンド、写真上)、「5.5」(アイビームジェット、写真下)「5s」(センターシャフト)は、スリードットのアライメントとブレードのようなフィーリングが特長

 操作性の高い「5.5」(アイビームジェット)や「5s」(センターシャフト)は、高MOI(慣性モーメント)ヘッド性能による寛容性とミスヒット時の振動吸収のアシストが邪魔にならず、パッティングがうまくなった気分でストロークができました。

「真っすぐ」打ちやすいNEWファントム「7」と「7.5」

 NEWファントム「7」(シングルベンド)は個人的に非常に好みでした。

 シャープなヘッドシルエットとボールを包み込むようなウィングは、打ち出したい方向に「アライメント」しやすく、自然と「真っすぐ」に構えてストレートなストロークを促してくれます。

ボール幅を包むように後方に鋭く伸びたウィングデザインが特徴的なファントム「7」(ミッドシングルベンド)は、アライメントもストロークも「真っすぐ」パッティングしやすい

ボール幅を包むように後方に鋭く伸びたウィングデザインが特徴的なファントム「7」(ミッドシングルベンド)は、アライメントもストロークも「真っすぐ」パッティングしやすい

 小手先に頼らず大きな筋肉でストロークして、振り幅で距離感を出す人にはハマりそうです。

 ヘッドの形は気に入ってるけどナチュラルなアークストロークしたい人ゴルファーは「7.5」(アイビームジェット)ネックが好みだと思います。

「9」&「9.5」はターゲットに吸い込まれるような新感覚マレット

 NEWファントム「9」「9.5」には、「デュアルパーパス」と呼ばれるアライメントデザインを採用しています。アドレスすると、まるでターゲットに吸い込まれるような不思議な感覚のマレットです。

独創的な「デュアルパーパス」デザインを採用しているファントム「9」と「9.5」

独創的な「デュアルパーパス」デザインを採用しているファントム「9」と「9.5」

「カマボコ」と呼ばれていた時代の伝統的なマレット形状をオマージュした、上下に丸みのある新しいフェースシルエットと浅めの重心ながらヘッド左右のMOI(慣性モーメント)を高め「狙う」と「タッチ」が高いバランスで融合しています。

 長年ツアー人気に支えられ進化を続けてきた「ファントムX」から新たに生まれ変わったNEW「ファントム」シリーズ。今までになかったほどビッグチェンジを遂げてゴルファーに新しいネオマレットパターの世界観と使用感を提案してくれます。今夏発売予定の「11」「11.5」の登場も楽しみです。

【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)

伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。

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