全然入らないのは「合ってない」パターだから!? ストローク傾向が分かる「iPING」診断をやってみた
「G430」シリーズが大人気のピンは、パターからスタートしたクラブメーカー。同社がパターフィッティングに採用している「iPING(アイピン)」アプリでは、自分の詳細なパッティングストロークの傾向が可視化され最適なモデル選びができます。未経験ゴルファーはもちろん、過去に受けたことがあっても診断していないとストロークタイプが変わることもあるそうです。
自分の傾向が見える「iPING(アイピン)」ストローク診断
パッティングストロークに「型なし」、つまり十人十色ですがピンのパターフィッティングでは、フェースの開閉傾向を「ストレート」「セミアーク」「アーク」3つに分類してストローク傾向にあったモデルが選べるようにラインアップしています。
また「ストレート」「セミアーク」「アーク」のストロークタイプは、ゴルフ歴や使用パターなどによって変化する場合もあるので、意外に「自分で思っていたタイプ」と違う場合もあるそうです。
今回はピン「パッティングラボ」にお邪魔し、自分のパッティングストロークの傾向を「iPING(アイピン)」アプリで調べてもらいました。果たして自分のストロークタイプと傾向に合ったパター選びをしていたのか、現在使用中パターを持参して診断してもらいました。
イメージも打ち方も違う二人が同じ「ストレート」タイプだった
今回はリストでヒットするタイプと手先を使わないショルダーストロークタイプという二人でフィッティングを受けました。それぞれ使用パターや打ち方のイメージこそ全く違うものの「iPING」アプリによるフェース開閉の傾向は同じゆっくりめテンポの「ストレート」タイプ、同じ分類になりました。
しかし個々の詳細データには違いがハッキリ可視化され、使用パターの好みや相性のよいモデル選びにも違いが現れました。
リストを使うかどうかはインパクト時のロフトやシャフトの傾きに表れるため、結果としてフェース向きやパターのライ角にまで影響を与えます。
小さな動きを3Dで正確に把握することはプロでも非常に難しい作業ですが、「iPING」アプリなら明確なデータとして確認することができました。
パター選びの好みは「アライメント」に表れる
「iPING」によるストロークタイプの分類に加えて、ラインアップされた「PING PUTTER」全16モデルの中からアライメントがしやすい「好み」でモデルが選べます。
アライメントとは、構えた時にフェースをターゲット真っすぐ向けることで、「無意識に」パターヘッドのデザインのどこかを視覚的に利用している傾向があるそうです。
ほとんどの人はヘッド前方の「タテ」タイプ、「ボール幅」で帯状にフェースを合わせるタイプ、「フェース面」の中心に向かって伸びるラインを活用するタイプ、ヘッドの奥行に沿って「長い」ラインを活用するタイプに分かれ、それに沿ったモデルを選ぶ傾向があるそうです。
何となく「ブレードが好き」「大型マレットが好き」でパターを選んでいる人は、構えた時にフェースを真っすぐ向けやすくストロークタイプに合ったモデルを選べば、約60%もパッティングの方向性が改善されるという結果がピンのパターフィッティングで確認されたそうです。
フィッティング未経験の人も、しばらく診断していない人も「iPING」アプリ診断とアライメントしやすいモデル選びを行ってみてはどうでしょう。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数露出するほか、「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン「FITTING」編集長を務める。
04/20 14:10
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