大谷、大騒ぎのデビュー戦=元通訳の違法賭博発覚も―MLBクローズアップ

ソウル近郊の仁川国際空港に到着したドジャースの大谷(右)と妻の真美子さん=3月15日(EPA時事)



【ロサンゼルス時事】米大リーグ、ドジャース大谷翔平選手は2024年、2年連続3度目の最優秀選手に輝き、自身初のプレーオフ進出でワールドシリーズ(WS)制覇にも貢献した。最高の結末となった今季。始まりはソウルでの開幕シリーズだった。
移籍1年目とあって大きな注目を集めながら、春季キャンプをアリゾナ州グレンデールで過ごし、デビューの舞台に向かった。結婚を発表した直後で、妻の真美子さんを伴って韓国入り。3月15日の仁川国際空港はメディアやファンで大騒ぎとなった。
対戦相手パドレスの開幕投手はダルビッシュ。大谷にとって日米を通じて初対戦となり、「小さい頃から見ていて大好きな投手」と胸を躍らせた。結果は遊ゴロと右前打。「球も素晴らしく、1本何とか打てた。ここから何回もやっていくと思う」と充実の表情だった。
だが、開幕第2戦が行われた21日には衝撃のニュースが。水原通訳の違法賭博関与が発覚し、球団が解雇を発表。メジャーで6年間、二人三脚で歩んできた盟友に裏切られ、25日に取材対応した大谷は「信頼していた方の過ちを、悲しく、ショックに感じている」と心境を語った。
水原被告が6月4日に裁判所に出廷し、銀行詐欺などについて罪を認めて一つの区切りに。大谷は「この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来た」と声明を出した。量刑言い渡しは来年1月24日に予定されている。
開幕直後の大谷は野球に集中することが難しかったかもしれない。それでもグラウンドでは変わらぬ様子で豪快なアーチを放ち、塁間を駆け回った。




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