王鵬、国体優勝の地に=愛媛の乙亥大相撲
愛媛県西予市で江戸時代から続く伝統行事「乙亥大相撲」が11月26、27日に行われた。今回は大相撲九州場所を終えたばかりの王鵬、湘南乃海の両幕内らを招待。王鵬は埼玉栄高3年だった2017年に愛媛国体少年の部個人で優勝した思い出の地で土俵に上がった。
会場の乙亥会館では、愛媛国体の相撲競技が実施された。王鵬は決勝で、西予市出身で現幕下の風賢央と対戦。「完全にアウェーかと思ったら、同じくらい応援してもらえた」と振り返る。同会館の土俵に再び立ち、男児の健康を祈って四股を踏む「稚児の土俵入り」を行った後、地元の中学生に胸を出した。
東前頭筆頭で臨んだ一年納めの九州場所は6勝9敗。今年の成果を問われ、「いい相撲を取って、悪い相撲も取って、波のある年だった」と分析。来年1月の初場所に向け、「身体を生かした面白い、いい相撲を取りたい」と意気込みを示した。
17年国体の少年の部は王鵬が制し、3位に大関豊昇龍、4位には、3月の春場所で110年ぶりの新入幕優勝を遂げた尊富士が入った。地元住民は、現在の相撲界を代表する力士を輩出した国体があったことを誇る。大会主催者によると、乙亥大相撲には、王鵬の祖父に当たる元横綱大鵬も参加。主催者は「乙亥に出場した力士は出世する」と実感を込めた。
12/02 14:58
時事通信社