小園、期待に応える打撃=井端J常連が大暴れ―野球プレミア12
打線は四回まで、わずか1安打で無得点。五回には1点を先制された。そんな嫌な流れを、井端ジャパン「常連」の小園が変えた。
打ちあぐねた米国の先発投手が代わった五回裏。1死から源田と佐野の連打で好機をつくると、坂倉が右翼線への同点二塁打を放った。米国は3番手バーノンを投入。続く桑原は一ゴロに倒れ、2死一、三塁で2番小園に打席が回った。
過去に対戦がない投手に対しても、初球から積極的にバットを振るのが小園のスタイル。1球目の変化球を派手に空振りしたものの、1ボール1ストライクから内角低めの速球を力強く引っ張る。打球は一塁手の脇をすり抜け、右翼線へ。走者2人をかえす適時三塁打となり「何とか抜けてくれて本当によかった。必死で食らい付いていった結果です」とコメントした。
3―1のまま迎えた七回には1死一、二塁からの144キロを右翼席へ運ぶ3ラン。八回にも2ランを放ち、駄目を押した。
昨年のアジアプロ野球チャンピオンシップにも、今春の欧州代表との強化試合にも呼ばれた24歳。井端監督は「走者を置いたときの打撃は、あの若さでは優れている。2、3、4、5番どこでも機能してくれる、ありがたい選手」と語っていた。米国相手の大事な2次リーグ初戦で、指揮官が期待した通りの仕事をしてみせた。
11/21 22:33
時事通信社