イスラエル、NL仏戦の観戦自粛を呼びかけ 衝突懸念
【パリAFP=時事】14日に予定されているサッカーUEFAネーションズリーグのフランス対イスラエル戦について、イスラエル当局が10日、暴力に巻き込まれるおそれがあるため、現地観戦を避けるよう自国のファンに呼びかけた。≪写真は友人や家族のアムステルダムからの到着を待つマッカビ・テルアビブのファン。イスラエルのベングリオン国際空港で≫
イスラエル関連では前週、同国のクラブであるマッカビ・テルアビブがアヤックス(オランダ)とのヨーロッパリーグのアウェーゲームに臨んだ際、試合後に多数のけんかや破壊行為が発生。約20人が負傷、60人以上が逮捕され、イスラエルや米国、オランダ、欧州各国の首脳が「反ユダヤ的」と非難する事態になった。
パリ警察はフランス対イスラエル戦に大きなリスクがあると判断し、「極めて異例」ではあるが会場のスタッド・ド・フランス周辺や公共交通機関、首都全体に4000人の憲兵を配置すると発表した。イスラエル代表は国家警察のエリート部隊が警護するという。
また仏大統領府は、「アムステルダムでの試合後に容認できない反ユダヤ的行為が行われたことを受け、連帯と友愛のメッセージを送るため」エマニュエル・マクロン大統領が試合を観戦に訪れることを明かしている。
その一方で、ユダヤ人の右派団体は試合前に抗議集会を行うと宣言している。そうした状況の中でイスラエル当局は、標的にされる可能性があるため試合を避けるようファンに警告している。【翻訳編集AFPBBNews】
11/11 18:27
時事通信社