関大の金丸「1年目から2桁勝利」=期待自覚し力強く―プロ野球ドラフト

関大の金丸は大きく息を吸いながら、緊張の面持ちで自身の行き先を見守った。セ・リーグ4球団が競合の末、中日の井上新監督が当たりくじを引き当てても表情は引き締まったまま。「ドキドキしていた。率直にうれしい」。冷静に言葉を紡いだ。
抜群の制球力で、最速154キロの直球を軸に内外角に投げ分ける。関西学生リーグでは昨秋から72イニング連続自責点ゼロ。中日投手陣の印象を問われると、真っ先に同学年に当たる高橋宏の名を挙げ、「どうしたらそんなに速い球を投げられるか聞いてみたい」。同じ左腕の小笠原がオフに米大リーグに挑戦するだけに、「1年目から2桁勝利を」と力強く宣言した。
決して才能型ではないといい、地道な努力を続けた。入念な体幹ストレッチを毎日こなしたり、投球フォームのずれがないか試合後に映像で振り返ったり。「もともと無名からの現状。毎日こつこつやったことがいい結果につながった」と報われた様子だった。
懸かる期待の大きさを十分理解しており、「自分の持ち味を出して勝負したい。しっかり勝てる投手になる」。浮かれた様子はなく、真っすぐな目で語った。

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