大谷、想像のはるか上=3発2盗塁、一気に「51―51」―米大リーグ・ドジャース

マーリンズ戦の1回、二塁打を放つドジャースの大谷=19日、マイアミ



大記録に迫って迎えた試合で、想像のはるか上を行く圧倒的なパフォーマンスだった。ドジャースの大谷が「50―50」へあと2本塁打、1盗塁としていた一戦で、3打席連続アーチに2盗塁。前人未到の領域に到達するだけでなく、一気に超えていった。
50盗塁目は一回の三盗。二塁打で出塁し、3番フリーマンが四球を選んだ後の重盗だった。捕手は三塁へ送球し、タイミングは間一髪。大谷は滑り込んで両手を広げると、審判の両手も広がり、その瞬間に何度も手をたたいた。二回の適時打の後には51盗塁目に成功した。
三回には2点二塁打。六回には完璧な打球が右中間へ飛び、49号2ランとした。これは球団タイ記録だったが、七回の打席で変化球を左翼へ運び、すぐに新記録で大台到達の50号。ダイヤモンド一周を終えても歓声は鳴りやまない。ベンチに戻った大谷は再びグラウンドに姿を現し、手を挙げて応えた。
極め付きは九回の51号3ラン。右翼への強烈な当たりに球場はどよめいた。メジャーで自己最多の6安打、10打点。大谷自身にとっては大リーグ7年目で初めてのポストシーズン進出が決まった日。大きな、大きな花を添えた。(マイアミ時事)




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