駒大ルーキーの桑田駿介 1万メートルで28分12秒02の自己ベスト「自信になるような最低限の走りができた」

日体大長距離競技会の駒大・桑田駿介(カメラ・手島莉子)

◆陸上 日体大長距離競技会兼NITTAIDAI Challenge Games(1日、横浜市・日体大健志台陸上競技場)

 第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年ぶりの王座奪還を狙う駒大の桑田駿介(1年)が男子1万メートル15組で同種目大学初レースに臨み、28分12秒02の自己ベストで1着だった。「前半はだいぶ余裕を持ってレースを進めることができたので、もう少しペースが上がっても対応できる。27分台は狙っていける感覚があります」と冷静に振り返った。

 桑田は1年生で唯一、10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝の両レースに出走した期待のルーキー。今回は2区17位と力が発揮できなかった全日本以来のレースで「全日本で外してしまった中で、少し不安があった」という。それでも序盤から積極的に先頭集団の前方でレースを進め、粘り勝ち。「ラストしっかり自分で切り替えることができた。自信になるような最低限の走りができたので、良かったです」とホッとした表情だった。

 指導する大八木弘明総監督も、「力はあります。全日本の時は走ってみて、自分に異変があったんじゃないかな。でも良い経験をしたんじゃないかなと思います。やっぱり自分で悔しい思いをしないと成長しない。失敗は成功に導いてくれる」とうなずいた。

 桑田の箱根駅伝の希望区間は「4区」。「チームが良い状況にしろ悪い状況にしろ、自分が試合の流れを決定づける走りがしたい。勝ちに近づけたい」とラスト約1か月、チームの勝利のために足を磨いていく。

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