元賞金王・谷口徹、シード逃し涙 ツアー20勝56歳、予選落ち…“生涯賞金枠”行使は熟考
◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 第2日(22日、高知・Kochi黒潮CC=7350ヤード、パー72)
ツアー通算20勝で2002年&07年賞金王の谷口徹(56)=フリー=が、通算5オーバーの96位で予選落ち。2018年のメジャー、日本プロ選手権優勝で得た5年シードのラストイヤーだったが、賞金ランク153位で賞金シード(65位以内)返り咲きはならなかった。14年賞金王・小田孔明(46)、16年賞金王・池田勇太(38)=ともにフリー=も予選落ちで、賞金シード獲得を逃した。
谷口の賞金シード復帰はならなかった。シード圏内までは今大会で約850万円が必要だったが、予選落ちに終わり、シード落ちが確定。「結果が全てのスポーツ。自分はこのツアーでやるにはフィジカルや技術が足りない」と大粒の涙を流し、心境を語った。
18年に50歳で日本プロで優勝。国内メジャー史上最年長記録を更新した。賞金シードは19年に喪失したものの、5年シードが適用され20―21年シーズン以降もシード選手として出場。近年は20代の若手選手が台頭している。「彼らの向上心を見ていると刺激をもらえる」と自身のゴルフにも好影響を受けていたという。
「生涯獲得賞金25位以内」の出場資格を行使すれば、来季もレギュラーツアーで戦うことはできる。だが、「今すぐには答えられない」と、期限となる年末まで熟考する。「(レギュラーツアー)最年長優勝が日本プロを勝った時から目標」と尾崎将司の55歳241日更新を目指す。岐路を迎えた大ベテランの決断に注目が集まる。(富張 萌黄)
11/23 06:10
スポーツ報知