日本バスケ協会「非常に重く受け止めている」波紋呼ぶ八村塁の会見から6日、ようやく取材対応
NBAレイカーズの八村塁が日本バスケットボール協会(JBA)や日本代表の在り方などに私見を述べたことを受けて、JBAの渡辺信治・事務総長は20日、宇都宮市内で取材に応じた。
渡辺氏は「八村選手の発言を受け、非常に重く受け止めている。日本のバスケ強くしたいという思いでやってきたが、お金の目的がある気がすると発言については、我々の中でミスコミュニケーションがあり負担をかけてしまった」。コンディション優先のため、パリ五輪前の国内での代表戦は出ないと明言していた八村に対し、ミスコミュニケーションが生じ、欠場発表が直前となってしまったことなどを説明した。
八村は13日(日本時間14日)のグリズリーズ戦後、「あまり言いたいことではない」と断った上で、慎重に言葉を選びながら、JBAには、強化や未来の子どもたちのためでなく「僕が思うに、お金の目的があるような気がする」と発言。また、再スタートを切ったトム・ホーバス体制についても「僕らは日本の男子のトップのプレーヤー。男子のことを分かっている、プロとしてもコーチをやっていたことがある、そういう人がコーチになってほしかった。今回、そういうふうになってしまったのは残念」とも話していた。
渡辺氏は「 ヘッドコーチに関しては、トム・ホーバス監督の下で五輪で成績を残していくことを目指す。JBAも彼を最大限にバックアップしていく。この決定は代表強化のセクションで選考委員が議論した。これに関しては変わることはない。トム・ホーバス監督は世界的レベルのコーチであることは間違いない」と話した。
JBAは八村の会見後、八村の代理人を通して事実確認を進め、この日初めてJBAとして取材対応。19日には、りそなBリーグのチェアマンでJBA副会長の島田慎二氏が、Bリーグの会見時に、今回の件についてコメントし「ビジネスと強化は常に車の両輪」と強調。「代表はこの1~2年で前よりも変わり、そこが大きく動いた。そもそもビジネスにならない時もあったので、そういう印象を持たれたのかもしれない。見え方が異なるとミスマッチみたいなことは起こり得る」と私見を述べていた。
日本代表は25年アジア杯予選を控え、21日にモンゴル(宇都宮)、24日にグアム(アウェー)と戦う。
11/20 17:58
スポーツ報知