アマ10冠の今永虎雅 優勝賞金500万円は「アメリカキャンプに使いたい」

計量をクリアしポーズする今永虎雅(左)と斉藤陽二(カメラ・堺 恒志)

◆プロボクシング 「フェニックスバトル125」▽アジア最強ライト級(61・2キロ以下)トーナメント決勝8回戦 今永虎雅―斉藤陽二(21日、東京・後楽園ホール)

 決勝戦の計量が20日、都内で行われ、史上初の高校8冠を含むアマ10冠の日本同級6位・今永虎雅(25)=大橋=は61・0キロ、対戦相手の日本同級4位・斉藤陽二(29)=角海老宝石=は61・1キロでともに1回でパスした。

 トーナメント初戦から2連続KO勝利で決勝に駒を進めた今永は「コンディションはばっちり。今までで一番いい」と自信に満ちあふれる。この試合はセミファイナルで行われるが、メインも同じライト級のWBOアジアパシフィック王者・保田克也(大橋)と東洋太平洋チャンピオン・宇津木秀(ワタナベ)の統一戦。ライト級のトップ選手が勢揃いする興業でもあり、その中で「試合内容を含め自分が一番目立ちます。自然とKO決着になるのでは」と言い切った。

 トーナメントの優勝賞金は500万円。使いみちを聞かれると「アメリカにキャンプに行きたい。強い相手とスパーして自分のレベルアップに使いたい」と将来への自己投資を考える。デビューから6戦全勝(5KO)と無敗を誇る逸材が3連続KOでの優勝を狙う。

 一方の斉藤は8勝3敗2分けの戦績だが、勝った8勝はすべてKO勝ち。現在4連続KO勝利中と波に乗る。9月には第一子となる長女・柚愛(ゆずな)ちゃんが生まれ、勝利へのこだわりも強くなった。トップアマからプロ入りした今永に対し「技術は相手の方が上。触れたら(相手が)けがするぐらいの覚悟でやっていく」と決意表明した。

ジャンルで探す