「ゴルフ天才少女」須藤弥勒が元プロ野球選手の宮本慎也さん、清水直行さんの助言で飛距離アップ

元プロ野球選手の清水直行さん(左)と宮本慎也さん(右)にダイナミックな体を使い方を教わった須藤弥勒(提供写真)

 史上初めてゴルフのジュニアメジャー4冠を達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒(13)=ゴルフ5/太陽自動車=は18日、元プロ野球選手との「秋季キャンプ」でダイナミックな体を使い方を伝授され、大幅に飛距離アップしたことを明かした。

 11月上旬に茨城・常陸大宮市のゴルフ5Cサニーフィールドで、通算2133安打を誇る名球会選手の元ヤクルト宮本慎也さん(54)、ロッテなどで通算105勝を挙げた清水直行さん(48)らと合宿を行った。一緒にゴルフをプレーしたほか、ラウンド終了後にはキャッチボールなど野球の練習も敢行。一流の元プロ野球選手にパワーを生み出すための体重移動や体の捻転の極意などを教わった。

 「野球とゴルフと異なるスポーツですけど、プロの世界で大活躍した宮本さんと清水さんに教えてもらったダイナミックな体の使い方はゴルフにも生かせます。アドバイスをイメージしてスイングしたら、飛距離が急激に伸びました」と弥勒は笑顔で話した。

 弥勒の父・憲一さんと清水さんがSNSを通じて知り合い、今回の合宿が実現した。「名選手からのアドバイスでスイングにおいての瞬間的な体重移動が劇的によくなりました。弥勒にとって有意義な時間になりました」と憲一さんは感謝した。

 弥勒は技術だけではなくメンタル面も学んだという。「勝負どころの大事な場面での心の持ちようなど勉強になることばかりでした」と明かした。

 清水は「弥勒ちゃんはショートゲームがびっくりするくらいうまい。絶対に成功してほしいと思っているし、これからも協力できることは協力させていただきます」と話す。アスリートの大先輩のバックアップを受け、弥勒はさらなる成長を期す。

 ◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。13歳。1歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。17年に大会史上最年少で世界ジュニアに優勝。18年も連覇した。19年にマレーシア世界選手権、21年にキッズ世界選手権、22年6月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の4大メジャーを制覇。22年8月に横峯良郎氏に弟子入り。22年1月からアマチュアも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になったことで、ダブル所属契約のゴルフ5と太陽自動車をはじめ計16社に推定総額3億6000万円以上の支援を受けている。家族は父、元フィギュアスケート選手でピアニストの母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。150センチ、50キロ。

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