【ジャパンC】ファンタスティックムーンを“ワンオペ”で世話するサラ調教師は馬場適性に自信 「良馬場の方がいい成績を出せる」

ジャパンカップにファンタスティックムーンを出走させるサラ・シュタインベルク調教師

◆第44回ジャパンカップ・G1(11月24日、東京競馬場・芝2400メートル)=11月18日、東京競馬場

 昨年のドイツダービー馬ファンタスティックムーン(牡4歳、独・Sシュタインベルク厩舎、父シーザムーン)は、ダートコースを速めのキャンターで1周したのちゲート試験に合格。ラストランとなるジャパンCに向けて、着々と態勢を整えている。サラ・シュタインベルク調教師は「非常に元気で調子が良く、ゲート診査も全く問題なかった」と、愛馬の充実ぶりに目を細めた。

 厩舎スタッフが帯同せず馬の世話から調教まですべて1人でこなしているサラ調教師は、元騎手で16年に厩舎を開業。ファンタスティックムーンで女性調教師として初めてドイツダービーとバーデン大賞を制した新進気鋭の36歳は、一切疲れた様子を見せず「私の厩舎は小規模で、何人かスタッフを連れてくると厩舎が回らなくなってしまうので。日頃から遠征には1人で連れてきています。ファンタスティックムーンは非常にしつけられていて扱いにくい部分がないので、1人でも全く問題はありません」と、“ワンオペ”の理由を説明した。

 ジャパンC参戦の理由を問われると「良馬場の方がいい成績が出せる馬で、東京の馬場は非常に硬い良馬場なことは有名ですから、勇気を出して挑戦することにしました」と、馬場適性を見越してのものと説明。「ハイペースの方がうまく走れる馬ですし、レネ・ピーヒュレク騎手は日本でも乗って馬場を理解していますから、対応してくれると思います」と、高速決着への対応に自信をのぞかせた。

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