阿炎が全勝だった大関・豊昇龍に土をつける 「先手を取ることだけを考えていた」

豊昇龍(右)は阿炎に引き落としで敗れ初黒星を喫した(カメラ・池内 雅彦)

◆大相撲 ▽九州場所7日目(16日・福岡国際センター)

 東前頭3枚目・阿炎(錣山)が、大関・豊昇龍(立浪)を破って5勝目を挙げた。立ち合いで先に立って相手の上体を起こすと、すかさず引き落とし。大関はたまらず両手をついた。「先手を取ることだけを考えていた。先手が取れているから、引きの動きができた。(引きまでの流れを)決めてやろうとしたら、もっていかれていた。当たることだけに集中していた」と納得の表情で振り返った。これで新大関・大の里(二所ノ関)に続き、2大関撃破となった。

 ここまで全勝で好調な大関との対戦だったが、「考えていなかった。大関の相撲を朝に見て、調子のいい人に立ち合いで先手を取れたことが良かった」と、改めて先手の重要性を説いた。

 連日、福岡市内は20度を超えて暖かい日が続いている。阿炎は「暑いですね。毎年風邪をひいてしまっていたが、今年はひかなさそう」と気候も好影響を与えているようだ。

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