玉鷲、翠富士の変化に惑わず40歳誕生日星 40代の幕内力士は昭和以降6人目「新しく化けてもっと強く」

翠富士(手前)を押し倒しで破った玉鷲(カメラ・朝田 秀司)

◆大相撲九州場所7日目(16日、福岡国際センター)

 東前頭11枚目・玉鷲(片男波)が、快勝劇で40歳の誕生日に自ら花を添えた。同9枚目・翠富士(伊勢ケ浜)が立ち合いから左に動いてきたが、冷静に対処。強烈な右のど輪からの押し倒しで、相手を背中からたたきつけた。4勝3敗と白星も先行させ、「本当に良かったですね。自分へのいいお祝いですね」と笑顔を浮かべた。

 誕生日の節目を迎え、館内のファンから大きな歓声を浴び、祝福のメッセージボードも掲げられた。「土俵入りの時にお客さんから『誕生日おめでとう』と言われて本当にうれしかったですね。長くやってきて、つくづく良かったなと思いましたね」と感慨に浸った。

 40代での幕内力士は、昭和以降6人目。“不惑”を迎えても、玉鷲の情熱は衰えることを知らない。「玉鷲という人間が新しく化けて、もっと強くなりたい。人間の体がここまで成長するんだというところを見せたいですね。まだ成長中なので。いつもの自分らしい相撲を取っていきたい。三役に戻りたい気持ちで闘っています」と言葉に力を込めた。

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