比江島慎、日本代表“ラスト”を示唆「僕はここで最後のつもり」主将に就任も選手から“心配”の声 富樫勇樹「不安です」

主将となった比江島慎 (カメラ・堺 恒志)

 バスケットボール男子日本代表の最年長34歳・比江島慎(宇都宮)が13日、都内で取材に応じ、今月下旬に行われる2025年アジア杯予選2連戦が最後の日の丸になる可能性を示した。「僕はここで最後のつもり。もちろん、結果を出して、五輪は不完全燃焼だったので払拭できるプレーができたら」と決意を語った。

 パリ五輪後、トム・ホーバス監督は、監督続投を決断する前に五輪メンバー一人ひとりに電話してコミュニケーションを取った。その際、比江島は「個人的には次が宇都宮なので、自分の気持ちとしては参加したいと話した。その先のW杯や五輪のところまでは考えていないとも話した。それでも参加していい、と許可が出たので」と説明した。

 21日に宇都宮のホームでもある日環アリーナ栃木でモンゴル戦、24日にアウェー・グアム戦が控え、ここが比江島にとって、代表活動のクライマックスとなる可能性がある。「2連勝すればアジア杯(出場が)決まるところがあるので、まずしっかり切符をつかむ。次のW杯や五輪への第1歩だと思っているので、初陣は大事だと思うので、意識していければ」と語った。

 今回は、キャプテンにも就任。中学生以来の“大役”で「(監督に)いきなり会った瞬間、『キャプテン!』と言われて冗談かなと思ったが、次の日になってもキャプテンと言われた。理由とか聞いてないが、今のところは無難にこなしてる感じです」とは言いつつも、「ディフェンスの説明をやったんですけど、案の定、声が小さいのと、説明が遅いっていうので途中で結局、トムさんが説明し出したんですけど・・・。ちょっとずつ、キャプテンやらせてもらってます」と苦笑いを浮かべた。

 パリ五輪まで主将を務めてきた富樫勇樹(千葉J)は「不安です」と一言。仲良しの後輩・川真田紘也(長崎)は「ダメですね。ハドルをくむ時、ふにゃふにゃしてる。『はっきり言いなさいよ!』と言いました」と先輩に“ご指導”したことを笑って明かした。

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