女子・富士見が12年連続17度目の優勝 春高バレー切符…エース福元さやか「次こそ(全国の)センターコートに立ちたい」

指で12連覇を示すポーズをつくり、笑顔の富士見メンバー

◆バレー◇全日本高校選手権静岡県大会▽女子決勝 富士見3-0三島南(10日・このはなアリーナ)

 決勝が行われ、女子は富士見が三島南を3―0のストレートで破って12年連続17度目の栄冠に輝いた。男子は浜松修学舎が静清を3―1で下し、2連覇を決めた。優勝校は来年1月5日に開幕する全日本高校選手権(春高バレー、東京体育館)に出場する。

 富士見のエース・福元さやか(2年)がレフトからの強烈なスパイクで、12年連続女王の座を決定づけた。アウトサイドヒッターは、その場に座り込み両手でガッツポーズを見せた。三島南は、5月の県総体決勝で2―1のフルセットで勝った相手で「試合前は勝てるか不安だった」としながらも、県初戦から5試合連続でストレートで圧勝していった。

 不屈の心だ。両チーム最多の24得点を記録した。アタックによる得点は21、決定率は驚異の58・3%だった。ただ、「状態が良くないけど、また全国に出るため頑張った」と、右ふくらはぎに痛みを抱えていたが出場していたことを明かした。

 1月の春高バレーで同校は初めて8強入りした。1年生だった福元は、2学年上の先輩2人との3本柱を担った。新エースとして全国の敗戦から成長してきた。スパイクをストレートだけからクロスを多く取り入れ、得点力を向上させた。この日も随所で、さく裂した。

 成長したのはエースだけではない。新チーム3本柱のMB鈴木真優、OP平井梨々香に加え、8月の全国総体後からMB伊藤朱里、OH曽根くらら(いずれも2年)の攻撃力がアップ。「ブロックのマークが外れて、自分も楽になる」と感謝する。絶対的なポイントゲッターが信頼する仲間と「次こそ(全国の)センターコートに立ちたい」と力を込めた。

(伊藤 明日香)

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