3大関は初日そろい踏み白星 豊昇龍は危なげなし 新大関・大の里は平戸海に苦しみながらも逆転勝ち

王鵬(左)を寄り切りで下した豊昇龍(カメラ・朝田 秀司)

◆大相撲九州場所初日(10日・福岡国際センター)

 新大関・大の里(二所ノ関)は、西前頭筆頭・平戸海(境川)に逆転の突き落としで勝利。過去2勝2敗と互角だった相手に、立ち合いでもろ差しを許す危ない展開だったが、土俵際で白星を拾った。2006年夏場所の白鵬(現・宮城野親方)以来となる新大関Vへ最初の難関を突破した。

 初優勝を目指す大関・琴桜(佐渡ケ嶽)は、大関経験者の小結・正代(時津風)の攻めに後退しながらも突き落とした。

 大関・豊昇龍(立浪)は、三役昇進を目指す東前頭筆頭・王鵬(大嶽)を寄り切った。

 元大関の関脇・霧島(音羽山)は、東前頭2枚目・若隆景(荒汐)に寄り切りで敗れた。今場所13勝なら「三役で直近3場所33勝」の大関昇進ノルマに数字上は届くが、再昇進への道は険しいスタートとなった。

 関脇・大栄翔(追手風)は、西前頭2枚目・宇良(木瀬)を突き倒した。

 小結・若元春(荒汐)は取り直しの末、東前頭3枚目・阿炎(錣山)を押し出した。

 春場所で新入幕優勝を果たした再入幕の西前頭16枚目・尊富士(伊勢ケ浜)は、新入幕の東前頭17枚目・朝紅龍(高砂)をはたき込んだ。

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